2002年525日 土曜日 メバルの煮付け

疲れが取れない・・・・

どうも先々週以来体の疲れが取れなくて、体調がイマイチです。そんなときには美味しいお魚が一番なのですが、この時期、なかなかよい魚がありません。ただ、今週の朝日新聞に、魚を食べるとボケが防げる(正確には、アルツハイマーになる確率が下がる)と書いてあったので、最近ボケ気味の私としては、お魚を食べなくては!!という気持です。

で、今週もいつも通り土曜の朝にベルサイユに行きましたが・・・・全く目新しいものがありません。ウニに続き、ホタテも店頭から消え始めました。青物は沢山出ていますが、鮮度がイマイチです。ソウダガツオ(Bonite)も久しぶりに店頭で見ましたが、あまりに鮮度が悪かったので買う気になりませんでした。

そんな中で、ちょっと珍しい顔の魚を見ました。右の写真です。これは、Cabillaud、いわゆるマダラです。

マダラも、右下の写真のサイズ程度であれば丸物で売っているのですが、右の写真のサイズになると、ほとんどの場合輪切り売りかフィレ売りなので、顔を見ることがあまりありません。しかし、この時期、パリの魚屋の店頭は様々な種類のタラで一杯です。

タラの値段は種類によってかなり違います。一番高いのがLieu jauneなどで、最も安いのはTacaudでしょうか。値段ほど味に差があるとは思えませんが、食べ比べてみたわけではないので分かりません。

日本ではタラをあまり食べないので、タラの料理といえばタラちり位しか思い出しませんが、実はタラはかまぼこの原料として大量に消費されています。ぜひ近いうちに、パリでも、こちらのタラを使って蒲鉾を作ってみたいものです。

初の大型Rascasse

さて、今日の魚は何にするか迷って、全ての魚屋を見て廻ったのですが、今日もイマイチ触手が動くものがありません。一軒だけ、すごく良いサイズのマグロを入荷していたので、それを切ってくれるなら買いたいと思ったのですが、その前のマグロがまだ売れ残っているようでは、この大型のマグロが切ってもらえるのはまだまだ先になりそうなので、諦めました。

きっと日曜にベルサイユに行かれた方は、この良型マグロの切り身を買うことができたと思います。私は買うことができず悔しかったので、写真だけでもとカメラを構えたら、店員のお兄さんが一緒に写真に写ってくれました(笑)

結局色々迷った末に、今日は煮魚にすることにしました。家内の胃の調子がまだ万全ではないので、白身魚系で煮魚に適したものということで、選んだのはRascasseです。

Rascasseはフサカサゴ科の魚の総称として使われており、何種類かの魚がRascasseの名前で呼ばれています。これを日本語に訳す場合もいろいろで、「カサゴ」、「メバル」、「キンメ」、「赤魚」などの訳語が宛てられていることが多いようです。私の職場の近くの日本食レストランでも、時々「メバルの煮付」というメニューがありますが、出てくるのは、このRascasseです。

これまで我が家が買っていたRascasseは、日本のキチジに似た小型のものだったのですが、今日買ったRascasseは、40センチほどの大型で、多分かなり北の方の深海で採れる種ではないでしょうか。日本近海のバラメヌケやヤナギメバルに似ています。この固体は雌で、腹腔内には既に孵化した卵が大量に入っていました。カサゴやメバルはいわゆる卵胎生魚ですから、体内で卵を孵化させ、ある程度成長させてから産仔するのです。

このRascasse、家内の秘伝のタレ(笑)により、美味しい煮付けになりました。身が崩れやすいので、写真を撮るのには向きませんが、脂も乗っており、味は日本のキンキに近いものがあります。小型のRascasseよりも、この方がだいぶ美味しいですね。

刺身は三種

これでメインディッシュは決まりましたが、やはり刺身も必要です。こちらは無難にタイ(Dorade Royale)と中型のイワシ(Sardine-Midi)、それに帆立貝(Saint Jacques)にしました。ホタテは殻つきのものがどの店にも無かったので、最も新鮮そうに見える店で買いましたが、身が取り出してあるので、当然紐や内臓は無く、ちょっと残念です。

刺身はいつも通りの美味しさでした。鮮度のよいイワシの刺身は本当に美味しいですよね。

今週は以上です。

来週は何があるかな? 珍しい魚があると嬉しいのですが・・・・

ではでは。