2002年6月8日 土曜日 小イカはどうやって食べる?

忙しい6月(その2)

先週も書きましたが、毎年6月は結構忙しい季節です。今週末も、日曜の夕食は出張者の方と外食の予定です。その上、土曜の夕食は、家内と娘がお出かけだそうで、今週末も家族揃っての夕食時間がありません。で、金曜日の夜・・・

「パパ、明日魚や行く?」

「うん。いつも通り行くよ。何で?」

「私も行くから待ってて。明日は一時間で学校終わるから。」

「いいけど。魚屋行きたいの?」

「うん。その後に本屋ね。」

「ああ、そっちが本命か。」

「へへへ。だって、午後は忙しいんだもん。」

ということで、久しぶりに娘と魚屋さんに行くことになりました。

土曜10:30頃娘が学校から帰ってきました。

「パパ、魚や行こ。」

「OK。ママは何が食べたい? そう言えば、今日の夕食どうするの?」

「軽く食べてから出かけるから、料理しなくていいお刺身とかがいいな。」

「了解。じゃあ、お刺身になる魚ね。」

ということで、ベルサイユに出発です。

オヒョウ発見

さて、ベルサイユ着は11時頃。早速魚屋を見て廻ります。

すると、久々に、これまで見なかった魚を発見することができました。カレイの仲間で、最大1mを越すサイズまで育つことで有名な「オヒョウ」です。

フランス語名はFlétanで、売値の札には、Filet de Flétanと書いてありました。5枚卸にして、フィレ状態で売ってくれるようですね。値段は意外と高かったので、オヒョウはフランスでは高級な魚の仲間なのでしょう。

日本では、オヒョウはカレイの中では大味で、あまり珍重されないのですが、ソースが重要なフランス料理には向いているのかもしれませんね。

他に珍しい魚はありませんでしたが、久しぶりにソウダガツオが沢山店頭に出ていました。しかし、鮮度は悪く、とても刺身で食べる気にはなりません。日本のホンガツオであれば、少しくらいは大丈夫ですが、ソウダガツオは傷みが早い魚ですから、刺身やたたきで食べるなら、新鮮なものを買うことが一番重要です。

さて、いつもの魚屋まで行ったところで、あゆみが目を輝かせます。

「パパ、ほら、トロがある。買って買って。」

「トロ? へえ、珍しく下半分だけだね。これだと、筋の多いところになるよ。まあ、霜降り部分はあんまり美味しくないからいいか。」

「え〜、私は霜降り部分も好きだなあ。でも、ここも好き。」

「ま、これなら刺身にしやすいし、買おうか。お、値段が普通のマグロと違うぞ。」

「え?高いの?」

「ちょっとだけね。まあこのくらいならいいや。あゆみ、注文しな。」

ということで、娘にトロを買わせている間に、私は他の食材を探しますが、あまりいいものがありません。唯一目に付いた珍しいのが、小型のイカです。

ヤリイカの小型種ですので名札も Encornet となっていますが、いつものEncornetより、さらに小さい、ホタルイカサイズのいかが売っていました。

毎週一つは珍しいものを買ってみようと思ってますので、今週はこのイカを買うことにしました。

悩むイカ料理

さて、イカを買ってきたものの、サイズが小さすぎて、どう料理してよいか悩みます。とりあえず、調べてみると、小さい中にも、サイズ5センチ以下の超小型と、10センチ弱の小型の二種があることが分かりました。

そこで、小型の方はホタルイカをイメージしつつ、塩茹でにしてお刺身と一緒に食べることにし、大き目の方は日本でスルメイカの子供(ムギイカ)を使って作る照り焼きを作ってみることにしました。

塩茹での方は、茹で上がりは正にホタルイカのような感じになりましたが、味はやはりホタルイカではなく、普通のイカでした。

照り焼きの方は、魚焼き器の網目の幅が広く、うまく網に乗らないのですごく苦労しましたが、何とか作ることができました。こちらは食べた瞬間、ああ、酒のつまみにピッタリ!!という味でした。ちょっと焼きすぎて焦げてしまったのは失敗でした。

本当はこのイカ、茹でずに生の刺身で食べてみたかったのですが、日本のホタルイカには有名な寄生虫がいますし、このイカも、内蔵ごと食べるのはちょっと抵抗がありました。次回は、ちゃんと処理したうえで、刺身を試してみたいと思います。

さて、今週末は、土曜夜に予定が入っているので、やっぱり魚はあまり買うわけには行きません。

それでも買いたい魚があるかなあ・・・・

ではでは。