Thon マグロ スズキ目サバ科 年間通じ供給(春・秋)
価格帯:15-30eur/kg

刺身のトロでおなじみのマグロも、クロマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガなど色々な種類がいますが、日本でもこれらを混同して売っていることは良くあり、特にメバチマグロは、クロマグロの幼魚の名前であるメジマグロの名で販売されているのを良く見かけます。

パリでThon rougeとして売っているのは、クロマグロかミナミクロマグロ(インドマグロ)が多いようですが、メバチやキハダも混ざっているようです。ビンナガはThon blancとして販売されますが、カジキマグロの仲間をThon blanc、カツオの仲間をThon boniteとして販売していることもありますので注意が必要です。ジュネーブでは、希にハガツオがThonineの名前で売っています。

フランスの魚屋では一般的にマグロを輪切りにして売りますが、輪切りに出来ないえらの下の部分の腹身は別に切り取られて売られます。この部分はいわゆる大トロなのですが、販売値段は他の部分と同じなので、大トロが沢山食べたければその場所を買うとお得です。

ただ、バランスが一番いいのは、頭に近い部分の輪切りを腹身まで含めて買うことで、それだと、赤味、中トロ、大トロをバランスよく楽しむことができます。

マグロは大きいものの方が美味しく、鮮度が落ちにくいので、マルシェで買うより、大型のスーパー(カルフールやオーションなど)で買うほうが良いものが手に入ることがあります。大型のスーパーでは、マグロの輪切りがどんどん売れていくので、新しい切り身が出たところで、赤味の鮮やかなものを買うのです。但し、狙って買える物ではなく、偶然いいものが出たら買うというつもりでないと、無理でしょう。

冬は品が少なく、あまり良い品が手に入りません。

仏語名 英語名 日本語名 学名 分布 コメント
Albacore Yellowfin tuna キハダマグロ Thunnus albacares 全世界 この名で売られることはまれ。Thon rougeとして売られる。
Germon Albacore ビンナガ Thunnus alalunga 全世界
冷水域にも入る
Thon blancの名前で売られることが多い
Thon Tuna マグロ類の総称 THUNNIDAE 全世界  
Thon blanc Albacore ビンナガ Thunnus alalunga 全世界
冷水域にも入る
カジキマグロもこの名前で売られることがある
Thon obèse Bigeye tuna メバチマグロ Thunnus obesus
Parathunnus obesus
世界の暖海 この名で売られることは無い。
Thon rouge Bluefin tuna クロマグロ Thunnus thynnus 世界 単にThonとして売っていることも多い。 Thonineともいうが、ハガツオがこの名で売られることもある。

mejimaguro.jpg (25088 バイト)
メジマグロ(クロマグロの幼魚:参考)