97年7月21日(月曜日) 鹿島港

今日はあゆみさんがルアーをやりたいというので、ルアーでサバの釣れる可能性のある鹿島北新堤防に行ってきました。朝4時半に出発し、あゆみは車の中で熟睡。6時頃に北新堤防の根元辺りで釣り開始です。

「今日は何するの」

「カマスを釣るから私のルアー竿で仕掛け作って。」

といことで、取りあえず土曜日のカマス釣り法を試してみると、カマスがいることはいますが、針に掛かるほど活性が高くないようです。

「パパ、カマス釣って。」

パパがやっても同じで、何とかポツポツ釣れる程度です。

「あゆみ、下にアジがいっぱいいるから、トリックサビキで釣らない?」

「パパやって。私は今日はルアーするの。」

で、豆アジ狙いをしますが、トリックサビキだとフグの餌取りがうるさく、これもポツポツです。

「パパはテトラの方に行って釣るね」

「私も行く」

「危ないよ」

「大丈夫。あっちでルアーするの」

ということで、二人でテトラの上にうつり、まずあゆみさんがトリックサビキをしてみます。最初はフグですが、2匹目は15センチほどのムツ。

「やったね、結構大きいじゃん」

「うん。すごいすごい・・あっ、落ちた。」

パパが手を滑らした瞬間ムツはテトラの隙間から海に帰っていきます。

「プンプン。パパのせいだからね。」

「ごめんごめん、もう1匹釣って。餌付けてあげるから。」

「よしよし、じゃあ餌付けて」

しかし、結局ムツはそれっきりです。

「あゆみ、サバが来てないか先端の方に行ってみよ。」

「えー、あんな遠くに行くの」

「だから、竿1本だけ持って行こうよ。」

「じゃあ先に行ってるね。」

あゆみさんは他の釣り人のバケツを覗きながら先に出発です。私は残った竿を天秤のイシモチ仕掛けにして置き竿にしてからあゆみを追いかけます。(この置き竿ではメゴチが釣れました)

しかし先端でもサバもあまり釣れていない様子です。

「パパ、サバ釣って」

「釣れるかなあ? 誰も釣れてないけど。」

しばらくして、隣でルアーを引いていた人にサバが掛かります。

「あゆみ、隣にサバが釣れたよ。あ、これにも来た。ほらサバだ。」

サイズは26センチです。

「やった、もっと釣って釣って。私はスプーンでやってみる。」

あゆみの方はスプーンに始まり、ワーム、メタルジグ、ミノーといろいろ試してみますが、何しろ距離が飛ばないので、何も釣れませんでした。私の方のサバも1匹だけ。

堤防の先端では、カニを釣った人もおり、逃がしていました。

「パパ、カニだ」

あゆみは帽子でカニを押え込みます。

「パパ、捕まえた。これ欲しい。」

と、釣ったおじさん

「いいよ、上げるよ」

カニを下さった方、ありがとうございました。

さて、先端からの帰りがけ、堤防の内側の人が何か釣りました。

「ワーきれいな魚。」

「ワカシだよ」

「パパ、ワカシ釣って」

「うーん、あれはちょっと難しいなあ。」

とごまかしながら堤防根元まで戻ってきました。

すると、われわれの荷物の側におじさんが入って何か釣っています。何と目的の獲物は「ウニ」だそうです。仕掛けはビニールの紐の束です。

「パパ、私ウニ釣り見てる」

あゆみは興味津々です。でも今日は釣れなかったようで、しばらくすると帰ってしまいました。

「あゆみ、夕飯のおかず用に、もうちょっとアジ釣らない。」

「パパ釣ってよ。私は暑いから休憩」

「仕方ないなあ」

で、仕方なくトリックサビキで豆アジを釣り始めると、朝方よりもアジの確率が高くなっています。堤防から少し離し、浅めの棚を狙うと、フグを避けてアジを釣ることができるようです。この発見でアジが入れ食い状態になりました。

「ほら、あゆみ、いくらでも釣れるぞ。」

「私もやる」

結局2人で30分ほど釣りましたが、暑くて我慢できなくなってきたので納竿としました。

竿を片づけているところであゆみが茶色い大型のクラゲを発見。

「パパ、あのクラゲ釣る。」

「クラゲは釣れないよ。すぐ切れるから」

「じゃあ、タモで取る。」

今日は組み立ててもいなかったタモをクラゲの為に組み立てる羽目になりました。あゆみはしばらくクラゲで遊びます。

「わーい、このクラゲ、ケーキみたい。ゼラチンケーキだー」

その間にパパは片づけを終えます。で、クラゲを逃がして帰ることにしました。

ちょうど正午の納竿です。鹿島市内が渋滞したので、途中で食事をしてゆっくり帰宅しました。しかし、やはり夏は段々暑くなる午前中より、段々涼しくなる夕方の方が快適ですね。

今日の釣果は、サバ2匹(1匹は26センチ)、メゴチ2匹、カマス4匹、小アジ(8〜13センチ)約60匹でした。南蛮漬けの材料になる予定でしたが、結局空揚げで食べちゃいました。