97年9月21日(日曜日) 久慈漁港

さて、日付は21日となっていますが、まだ20日です。前のファイルにあったように、金子さんと別れた後、予定通り、私は一人で久慈漁港に行ってマゴチ狙いの夜釣りをすることにしました。日立港、大洗港とマゴチ狙いで敗退したので、久慈漁港が次のターゲットだったのです。

いつも通り、湾内でハゼを釣って、それを餌に船道の駆け上がりに投げ込む計画なので、まず第一埠頭の先端に行ってみます。ここが満員なら、東堤防の先端に行こうという計画です。第一埠頭ならば車横付けで釣りができるので、圧倒的に便利ですから。

着いてみると、第一埠頭先端部にはいつのまにかタンクが設置されており(右の写真参照:写真を撮ったのは朝です)、釣り場がほとんど無くなっていました。しかし、運良くタンク右側のスペースは空いています。早速そこに入って釣ることにしました。釣り場到着は20日の午後11時頃です。

まず、マゴチ用に全遊動のセイゴ針仕掛けをセットします。竿先に鈴とケミホタルを付けた同様の竿を全部で3本準備しました。餌の確保はこれからなので、取りあえずアオマム(赤イソメと青イソメのミックスがけ)を餌にして、日立港第一埠頭との間の船道に投げ込み、ドラグをフリーにして待ちます。

さて、次に、釣り餌を確保するためのハゼ釣り仕掛けを作っていると、投げ込んでいた竿の1本に、突然竿先を持っていく強い当たりです。ちょと待ってから合わせを入れると魚が掛かった感触。餌がアオマムですから、頭に浮かぶのは、アナゴ、イシモチ、そしてカレイですが、アナゴやカレイの引きではありません。「変だな、大き目のイシモチかなあ」と思いながら上げてくると、なんと上がってきたのは、マゴチ。40cm程度と、ちょっと小振りですが、まあまあ立派なサイズです。針はちゃんと口に掛かっているので、アオマムを食ったか、アオマムを食ったハゼ又はキスに食いついたのでしょう。

なんと、これが今年初のマゴチです。過去2回敗退していただけに、やっと釣ったという感じでした。アナゴ狙いらしい近くの釣り人も見に来ますが、マゴチを知らないようです。

「この魚、何ですか」

「マゴチですよ」

「食べれるんですか」

「ええ、白身の美味しい魚で、刺身でも美味しいですよ」

「私、初めて見ましたよ。」

さて、これに気をよくしたので、アオマムで釣りを続けることにしました。次に来たのはハゼ。しかし20cm近くある立派なサイズで、餌にはなりません。もう1匹ハゼが来ますが、やはり餌には大きすぎます。次に釣れたのは、なんとキス。サイズは17cmとまあまあのでサイズです。

午前一時過ぎになり、アタリが止まったので、湾内のハゼ釣りをしてみます。しかし釣れたのはアナハゼと鉛筆アナゴ。今日はアナゴはこの1匹だけでした。餌も残り少なくなったので、朝マズメまで休憩することにします。車で横になって4時頃まで寝る計画です。寝ている間に漁船に竿を持って行かれないように、投げ竿は上げ、短竿はヘチに垂らしておきました。

で、目が覚めると外はもう明るくなっていました。時間は6時半過ぎ。完全に朝マズメを寝過ごしてしまいました。起き上がって足元に垂らしておいた竿を上げると、ドンコが1匹。だいぶ前に掛かったらしく、既に死んでいました。

さて、アオマム餌で釣りの再開です。再開直後、竿先に強い当たり。上がってきたのは、20cmの立派なキスでした。このサイズは久々です。

しかし、ついに青イソメがついに底を尽いたので、最後に赤イソメだけにして投げてみます。するとキスっぽいアタリ。でも上がってきたのは、なんとチンチン(クロダイの子供)19cmでした。これで20,21日合わせて10目釣りを達成しました。置き竿に掛かったシャコと、さらに19日に釣れたもの(フグとイソギンポ含む)を合わせると、全部で19目釣りです。図鑑用の写真も充実しました。

結局8時頃から雨が降りはじめたので、納竿としましたが、久慈漁港の魚種の多様さには、いつも驚かされます。今日の釣果は、ハゼ4匹(最大19cm)、キス2匹(最大20cm)、マゴチ1匹(40.5cm)、クロダイ(チンチン:19cm)1匹、アナハゼ1匹、ドンコ1匹、アナゴ1匹、シャコ1匹でした。

さて、火曜にも釣りに行けるかな?図鑑用に、ヒイラギの写真が撮りたいんだけどなあ・・・