97年11月15日(土曜日) 鹿島灘

さて、今週は仕事が忙しく、ほとんど寝る暇もありませんでした。で、釣友の木村さんに、遅めの出発を提案、9時40分に出発としました。行き先は先週アイナメを釣った突堤です。木村さんの手首の怪我はまだ完治していないので、足元で釣れるこの突堤が都合が良いのです。(ちなみに、この突堤では、私も娘も怪我をしました。よく滑るし危ないので、子供連れでは行かない方が無難だと思います。あと、アイナメ釣りにはスパイクブーツがあった方が良いでしょう。)

途中いつもと同じく鹿島釣り餌センターでアカイソとアオイソを購入。突堤到着は午前11時45分頃でした。突堤には誰もいません。今日は11時が干潮なので、間もなくアイナメ釣りのゴールデンタイムとも言える時間です。そこで大急ぎで釣り始めます。

「木村さん、今日は私は「渡りアイナメ」しか狙いませんから。」

「渡りが釣れるといいよね」

「そう。だから今日は全部チョイ投げで行きます。」

しばらくして、木村さんが足元で20cmほどの1匹目を釣ります。

「こりゃーリリースサイズかな。」

「お、余裕じゃん。」

「まあ、ギリギリキープしとこうか。」

と余裕をかましていたものの、その後当たりが途絶えます。私の方は15cmほどのヒラツメガニが糸に絡まって上がってきたものの、あとは磯蟹くらいしか掛かりません。

「今日は当たりがありませんねえ」

「そうですね。やっぱ北風の日は駄目かなあ」

「もう全部釣っちゃって、アイナメいなくなっちゃったってことかなあ」

「そろそろ新しいところ開拓しないとね」

等と言っているうちに、やっと私の竿に当たりが来ました。結構良い引きです。

「木村さん、やりました。渡りでっせ。」

本日の私の第一号は、ほぼ30cmの雌アイナメでした。お腹はたまごでパンパンです。ちなみに、アイナメのこの時期のたまごは紫色で、ちょっと食べる気になりません。(食べても美味しくないようです)

「よし、時合いの始まりだ」

と気合いが入ったのですが、後が続きません。時々、思い出したように中・小型のアイナメが掛かるだけです。そのうち、木村さんが変わったものを釣り上げました。20cm超のメジナです。なぜか投げ釣りの仕掛けを食ってきたそうです。きっと底の方にはこんなのがうようよいるんでしょうが、なかなか釣れてはくれませんね。

その後もアイナメの当たりは渋く、10cmクラスが忘れた頃にポツポツ釣れるという状態です。この小さいのはリリースしてやりたかったのですが、針を飲んでいたり、針先が目に刺さっていたりで、結局全部キープすることになってしまいました。

夕方近くなって釣り人が何人かやってきましたが、狙いはヒラメやイシモチのようです。みんな先端の方に入っていきますが、あまり釣れている様子は見えません。木村さんによれば、先端付近は波が来るのと、どこまでテトラが入っているかが分からないので、相当釣りにくいそうです。アイナメ釣りには中ほどから狙うのが一番簡単ですね。

日が傾きかけた頃、20cmクラスのアイナメに続いて、本日2匹目の渡りが上がりました。最初はアイナメ独特の首振りダンスをしないので、ゴミでもかけたかと思ったのですが、近づいたところで急に引き始めたので驚きました。でも糸が太いので、切れる心配はありません。上がってきたのは30cmを軽く越える良型でした。

ちなみに今日は、むつ針の13号1本針仕掛け、ハリス・フロロカーボン3号で、錘は3号の中通しを使いました。餌は赤イソメと青イソメのミックス掛けが基本ですが、赤イソメだけでも良く食います。青イソメだけにすると、小型が多くなるような気がします。

その後、木村さんも1本渡りを上げて、本日は納竿としました。私の釣果は30cmクラス2匹、20cmクラス3匹、10cmクラス2匹でした。

ここのアイナメも相当渋くなってきました。そろそろ産卵なので、しばらく釣れなくなるかもしれません。アイナメ釣りも十分満喫したので、来週以降は違うものを狙う予定です。シーズン終盤のイシモチか、シーズンインしたサヨリ、カレイなどが狙い目ですね。