98年2月14日(土曜日) 日立港

今日はAFISの仲間たちとバレンタインOLMです。でも急に近藤さんが高熱を出してしまい、リタイア。取りあえず私と木村さんで日立に向かい、東京から来る予定の江戸っ子ジョージさんと合流することにしました。

日立はなかなか良い餌が手に入らないので、前回の沖堤挑戦は木村さんが鹿島まで行って赤イソメを買ってきてくれましたが、今回は平磯港にあるフィッシュオンという釣具店に餌を予約し、そこで買ってから行くことにしました。6時に筑波を出発し、木村さん得意の裏道経由で平磯着7時10分。赤イソとアオイソをたっぷり確保し、日立に向かいました。日立の少し手前でコンビニに寄ったら、バレンタインチョコのサービス。本日の釣果?第一号です。

第五埠頭には既に江戸っ子ジョージさんが到着しており、早速三人で日立フィッシングセンターサウス店へ行って渡堤券を買います。するとお店ではAFISでおなじみのゴウさんが待っていてくださいました。ゴウさんは娘さんがまだ小さいので、沖提には渡れないそうですが、わざわざ来てくださって、ありがとうございました。しばらくの間4人で話しをし、8時になったので我々3人は沖堤防に渡ることにしました。

今日は久々に真中の降り場で降りてみました。でもそこから南のカレイポイントには人が一杯です。そこで、誰もいない北側に100メートルほど歩き、そこで竿を出すことにしました。

仕掛けはいつもの通り、内側はカレイ針のド派手仕掛けで、外側はアイナメ2本針です。この辺りだと外側は砂地で、70メートルくらい投げると根掛かりゾーンに入るようです。内側は緩やかなかけ上がりがいくつかありますが、根掛かりは足元だけです。

さて、最初に釣れたのはシャコです。20センチを越える立派なサイズですがシャコではねえ・・・しかし、シャコとヒトデ以外のものは釣れません。身餌を使った穴釣りもしてみましたが、だめです。江戸っ子ジョージさんはヘビキャロ仕掛けでヒラメ狙いもしてみます。一度だけテールが噛み切られたようですが、結局魚は上がりませんでした。アイナメも釣れません。なかなか厳しい状況に不安が募ります。

しかし、しばらくして、隣の江戸っ子ジョージさんが内側に投げておいた竿に何か来たようです。

「お、何か来てる。」

「どうでうすか?」

「相当重い。ゴミかな?いや、カレイだ。」

慌ててタモを取りに走り、何とかカレイをすくいあげました。私のタモは5.3メートルなので干潮時にはぎりぎりでした。やはり沖堤防では6.3のタモがいりますね。

上がってきたのは少しスリムですが結構いいサイズのカレイ。メジャーをあてるとほぼ40センチです。

「やりましたね。記念撮影しましょう」

といって糸を持って持ち上げようとしたところで針外れ。やはりカレイはタモを使わないと危ないですね。

さて、この1匹で、私はしばらく内側に集中しますが、釣れません。しばらくすると木村さんが外側からまあまあのサイズのアイナメを釣りあげます。

「へー、いいじゃん。遠投?足元?」

「遠投だよ」

「じゃあ、隠れ根との境か。」

と、これを見て、また外側に欲が出ます。この落ち着きの無さが釣れない理由だと分かっているのですが・・・・やはり釣れません。たまに「お、重いな」と思っても、上がってくるのはカニだったりします。二人が魚を釣ったのに私だけ魚類を見ていないので、ちょっと焦りを感じます。

ちょうどその頃娘から電話です。

「パパ、何か釣れた。」

「なんにも」

「他の人は?」

「東京から来た人がカレイの40センチ近いのを釣ったよ。」

「木村さんは」

「木村さんはアイナメ。」

「パパだけ釣れないの?」

「うん。カニとかシャコとかなら釣れるんだけど。」

「ふーん。まあいいや、早く帰ってきてね。」

とうことで、さらに魚を目指してがんばります。

ちなみに堤防上では、江戸っ子ジョージさんの奥さんお手製のバレンタインチョコケーキも出現しました。我々もご相伴にあずかり、本日2つ目の「チョコGET」です。魚はだめでもチョコを2つゲットしたからいいか・・・等と慰めていると、内側の足元に垂らしておいたサンマの身餌に魚の感触です。といっても軽い。上がってきたのは、ダイナンギンポ。サイズはまあまあですが、長物ですからねえ、こいつは。

「ほら、やっと魚釣れたよ」

「なに、それ・・・・ギンポじゃん。」

「うん、ダイナンギンポ。」

「大きいですねえ。」

「サイズはまあまあですけどねえ。」

「それってどうやって食べるんですか。」

「私は煮付けにします。天ぷらが有名ですけど、1匹だけ天ぷらするのも大変ですから。」

この頃から急に風向きが変わり、北風が相当強く吹きはじめます。テトラの上に立つとバランスを崩しそうなほどの風です。まだ1時過ぎだったので、もう少し釣りたかったのですが、結局撤収することにしました。荷物を片づけていると、迎えの船も臨時で来はじめます。船頭さんが「今日はおしまい!」と叫んでいます。結局強制撤収のような形になり、2時半頃日立港に戻りました。結局私の釣果はダイナンギンポ1、カニ2、シャコ3でした。木村さんは実はもっと大きいアイナメをもう1匹釣ったらしいのですが、姿が見えたところで外れて逃げられたそうです。おしかったなあ。

その後3人で日立おさかなセンターで買い物をしました。ここの値段を見るたびに、釣るより買う方が断然安いことを痛感しますね。超大型ドンコ3匹500円、刺身用サヨリ10匹300円、刺身用イワシ8匹300円を買って、お土産は万全です。木村さんからシャコとドンコも貰いましたし。帰り際にやまがた釣具店にお邪魔し、今日の戦果報告をさせて頂くとともに、AFISへの情報提供のお礼を言って帰路につきました。やまがた釣具店のご主人さんによると、久慈漁港周りで型のいいアイナメが出ているようです。ポイントは足元だとか。

結局今日は、周りが釣れて私だけ釣れなかったので厳しかったです。でも、わざわざ東京から来ていただいた江戸っ子ジョージさんにカレイが来たので、いいことにしましょう。

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おまけ

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14日は夕方5時前に自宅に帰りました。で、食事をして、私は仕事があるので車で東京へ。東京で午後9時から午前0時過ぎまで会議をしました。朝5時から起きているので眠いのですが、仕事が忙しければ忙しいほど釣りに行きたくなる性格もあり、思い切って、東京から筑波への帰り道に鹿島に寄ってみることにしました。(全然帰り道じゃないって?)天気予報を見ると雨ですが、朝9時頃までは大丈夫そうです。

東京発は午前2時ですが、既に雨が降り始めています。一瞬躊躇したのですが、やはり行くことに決め、3時頃に鹿島のポートラジオ着です。ここを選んだのは、これまで一度も竿を出したことがないので、写真が撮りたかったことと、北風に乗せて遠投するには南向きの埠頭の方が良いと思ったからです。

しかし、現地も雨。一縷の望みを持って朝6時まで一眠りしますが、起きてもやっぱり雨。ただ、さすがに有名釣り場だけあって、強風波浪注意報の中、夜通し釣りつづけている人が何組かいました。朝になってもぽつぽつ釣り人がやってきます。しかしほとんどの人は強風と雨に負けてすぐに帰っていきます。

私もせっかく来たし、前日の餌が残っていたので、車の中で一応投げ釣り仕掛けを組み立て、投げてみましたが、真っ直ぐ投げられないほどの強風で、結局数投でギブアップしました。また天気のいい日に一度来てみたいものです。

ということで、鹿島港の状況は不明です。来週はもしかすると鹿島港に行くかもしれません。公共埠頭のカレイか北新堤のアイナメ狙いです。久慈漁港のアイナメも興味がありますが・・・