98年4月25日(土曜日) 鹿島港

今週はあゆみの参観日なので、午前中は釣りに行けません。で、午後から鹿島のイシモチ再挑戦計画です。

参観日に何とか間に合うように、朝5時ごろ仕事から帰宅。2時間ほど寝て、7時に予定通りきむさんから電話です。

「おはよう」

「おはよう。やっぱり天気悪そうだけどどうする。」

「うん、午後から60%だって。でも起きちゃったから先に行くよ。」

「じゃあ、携帯電話届けるから持ってって。」

ということで、我が家にある予備の携帯電話をきむさんの家に届けます。これでいつでも合流OKです。きむさんは午前中の引き潮では別の狙いがあるようで、イシモチ釣りは午後からの予定です。

あゆみの参観日は10時半頃終わったので、早速、本日のイシモチ釣りに参加予定の喜多先生に電話をします。

「先生、参観日が早く終わったので、もう出発できるんですけど。」

「じゃあ、早めの昼食を取って、11時半に出発しましょう。」

ということで、11時半に喜多先生の家に集合し、喜多先生の車で出発です。出発してすぐ、きむさんから電話が入ります。

「どう?」

「うん、釣れてるみたい。今から釣ってみる。」

「ほーい。やったね。がんばってね。雨は大丈夫?」

「時々強く降るけど、大丈夫。」

「じゃあ、1時半頃着くからがんばってね。」

今日の一番の心配は雨です。30分ほどして、また電話です。

「どう?」

「釣れない。」

「えー、釣れないの?他の人は?」

「一角で2人くらいの人がぽつぽつ上げるけど、それだけ。ちょっと他の堤防偵察してから来てくれる?」

「O.K.」

きむさんの報告に一抹の不安を感じながら鹿島に向かいます。途中鹿島釣り餌センターで青イソメと、イシモチ浮き釣り仕掛けを購入します。この仕掛けは去年の6月27日に報告してますよね。作った方が断然安いのですが、作る時間がありませんでした。

さて、イシモチの浮き釣りで有名な南浜に着いたのは1時半頃です。早速北側から偵察してみます。しかし、どこもポツポツと釣れてる程度で、本格的に釣れている感じではありません。それに、釣れている場所には既に人が入っており、入る余地がなさそうです。

きむさんの釣っている堤防にも行ってみましたが、きむさんは苦戦中。釣れているのは、やはり一角だけのようです。我々はさらに偵察を続けますが、入れ食いをさせているような場所は見当たりません。結局誰もいなかったいつもの堤防で竿を出すことにしました。

しばらく浮き釣り1本で試しますが、やはり釣れません。仕方がないので、投げ釣りの準備をして、沖に投げてみますが、こちらも当たり無しです。きむさんも、今いる場所を撤退して偵察に出ると言う電話が入ります。

3時頃になると、最初は誰もいなかったその堤防に、だんだん人が増えてきました。しかし、雨もどんどん強くなります。そして誰も釣れません。地元のおじさんと色々話をしてみましたが、おじさんも諦め顔で、「夜になりゃ釣れるさ」と言う状況です。

ちょうどその頃きむさんから電話です。

「どうしたの?」

「釣れてるよ、入れ食い。でも入る場所がなさそう。」

「どうするの?」

「とりあえず近くでやってみる。」

「了解。」

我々はその後しばらく粘りますが、こちらでは全く釣れません。きむさんに電話をすると、向こうの入れ食いは続いているようですが、やはりきむさんの場所では釣れないようです。でも、魚が見れないよりはいいので、そこに移動することにしました。

行って見て驚きました。先々週と同じ状況です。釣れるのはほんの一角で、そこでは朝から釣れ続いているそうです。でもそこ以外では全く釣れていません。イシモチは同じ場所にじっとしているようです。当然その場所はすごい混雑で、入ろうという気力さえおきません。

でも、喜多先生はイシモチの浮き釣りは初めてなので、しばらくこの光景を見学していくことにしました。で、きむさんと相談です。

「どこいこうか。」

「ここ以外は南浜はどこ行っても駄目みたいだよ。日川浜も誰も釣ってなかったし。」

「じゃあ、南堤でも行ってみる。」

「そうしようか。」

ということで、有名な南堤の付け根に行くことにしました。実は、この場所はイシモチ釣りでも有名です。

釣りはじめは午後5時頃です。わたしときむさんは投げ釣り、喜多先生は浮き釣りで狙います。しかし、当たりはありません。イシモチを諦めた私は仕掛けを代え、せめてメゴチかドンコでも釣ってボウズを逃れようとしますが、結局暗くなるなるまで粘っても、魚類の姿は全く見ることはできませんでした。きむさんは納竿です。

「じゃあ、先に帰るね。さっきの場所が空いてたら、そこでやってみるね。」

「了解。じゃあ、我々も行くよ。」

先に片づけ終わったきむさんが先に出発です。私と喜多先生は10分遅れで車に到着しました。で、先ほどの入れ食いの場所に行ってみたのですが、きむさんの車はありません。でも他の車はまだたくさんあります。どうもきむさんはこの車を見て諦めて帰ったようです。我々も、10分くらい見学しましたが、やはり入る場所はなさそうなので、諦めました。ちなみに釣れ具合は明るいときより少し落ちているようです。

「結局駄目でしたね。こりゃ、またホームページのタイトルは、『イシモチ入れ食い・・・を見た』だなあ・・」

「ざんねんでしたね。」

「ところで、ちょっとだけ、帰り道ですから、さっきの突堤覗いてみません?おじさんが『夜になれば釣れるさ』って言ってたでしょ。地元のおじさんの言うことは確かめとなかくっちゃ。」

「じゃあ、いってみましょうか。」

ということで、最初の突堤の方に戻ります。すると、どの突堤にも結構車が止まっています。突堤上でも沢山の人が釣っています。ちょうど帰ってきた人に聞くと、釣れているようです。

「釣れてますねえ。ちょっとだけやってみます?」

「そうですね。折角ですからね。」

「じゃあ、竿1本だけ持って行きましょう。」

結局懲りない二人は竿とバケツだけ持って突堤に入ります。こんな事もあろうかと、浮き釣りの仕掛けは片づけてなかったので、餌を付けるだけす。早速投げ込んでテトラに腰を降ろした瞬間、浮きが消し込まれます。反射的に合わせると、魚の感触。小型ですが、間違いなくイシモチの引きです。

「もう釣れましたよ、ちいさいけど。」

普段ならリリーズサイズの20センチ弱のイシモチですが、今年最初の記念すべきイシモチですので、もちろんキープです。

その後もポツポツと釣れつづけますが、型は小さいままです。5匹目にやっと25センチクラスが掛かりますが、そこで餌が無くなってしまいました。サンマの身餌は残っていたのですが、小型なので、サンマではなかなか釣れません。

「喜多先生、餌無くなっちゃいました。」

「わたしのはまだあるからどうぞ使ってください。」

「ありがとうございます。」

餌を頂いたついでに、喜多先生の隣の場所に移ることにしました。先生によると、隣の人は釣れるのに、先生には釣れないとのこと。先生はイシモチ浮き釣りは始めてなので、何かが違っているはずです。色々比べて、やっと分かりました。餌の付け方です。イシモチは元々餌の垂らしをたっぷりとるのがコツですが、浮き釣りではさらに目立つように房掛けにします。これを先生に言い忘れていました。(先生の餌がたくさん残っているところで気づくべきでしたね)

餌を付け直してからは、先生の方にも釣れるようになりました。私の方も場所を替えたためか、30センチクラスが来ました。時々合わせが遅くて逃げられますが、かなりの頻度で当たりがあるので、逃がしてもあまり気になりません。そして、またアタリです。

「きた。 あれ?根掛かりかな?」

「どうしました?」

「変なんです。異様に重いけど暴れない。でも根掛かりでもなさそうだし。」

何とか引き上げてみると、なんと2本針に30センチクラスの一荷です。これでは重いはずです。結局青イソメが無くなり、やむなくサンマ餌に切り替えましたが、それでも釣れはじめ、結局サンマも無くなったので、納竿としました。

正味2時間弱の釣りでしたが、結構入れ食いに近い感触を楽しめました。結局釣ったのは18匹で、29センチクラスが6匹、25センチクラスが2匹、20センチ以下が10匹でした。結局筑波着は12時頃になりましたが、きむさんに戦況報告と、釣果のおすそ分けをして、帰りました。

やはりイシモチは夜釣りですね。昼間は一部の深みや濁りのある場所でじっとしているようです。夜になると、動きはじめ、あちこちの堤防で釣れるようです。

ということで、次が29日の予定です。ところで、ゴールデンウィークがやってきますね。きっとどの釣り場も人でいっぱいになることでしょう。私の釣行予定も今のところ立っていません。天気の悪い日を選んでいこうかなと思ったりしています。

では。