98年6月21日(日曜日) 鹿島港

さて、2週ぶりの釣りです。といっても、家庭の事情で、家内が寝ている間しか釣りに行けないので、日曜の深夜に行くことにしました。いろいろ事情があって、場所はいつもの鹿島です。

午前1時過ぎに家を出て鹿島に向かいます。途中で餌を買って、北新堤防に到着したのは3時頃でした。結構路上駐車の台数が多く、たくさんの人が釣っていることが予想できます。海は静かで、土曜の波浪注意報が嘘のようです。

まず、堤防の途中まで行って、カニ網を投げこみます。それから更に歩き、外側に向かって投げれるところまで行きます。なにしろ、今日の狙いは「ヒラメ」なのです。小あじを釣って、その活き餌でヒラメを釣ろうという無謀な作戦です。一応アジが釣れなかったときのために、スーパーでパックの豆アジと、キビナゴも買ってきました。

まず暗いうちはイシモチ狙いと思い、青イソメを付けて投げますが、その頃にはもう空が白み始めます。何しろ夏至です。夜が明けるのが早いこと。3時半には白み始める状況です。で、結局イシモチはまったく来ませんでした。近くで投げ釣りを夜通しやっていた人には、小型のイシモチがポツポツ来たようですが。

一応青イソメの投げ竿は1本出したまま、別に2本、ヒラメ狙いの捨て錘仕掛けを作り、パックのアジをつけて投げこみます。さらにあゆみの竿を使って、へち際にも身餌の胴突き仕掛けを1本入れておきます。これはソイ狙いです。

こうして四本の竿をセットし終わった頃、隣の釣り人に何かかかったようです。

「すいません、タモありますか?」

その人は、後ろの釣り人に声をかけていますが、持っていないようです。私もまだタモは出していません。急いで見に行くと、エイのようです。で、安心して、その釣り人のタモを組み立ててタモ入れします。上がってきたのはアカエイ・・・・かと思ったら違います。尾っぽが太く毒針がありません。どうもウチワザメのようです。980621p1.gif (26390 バイト)

「あれ?エイじゃないですね。マンタかな?いやサメかな」

「食べられますかねえ・・・」

「ハゼが食って、それをこいつが食ったんですね。」

「これがひらめだったら良かったのに。」

「そうですねえ。」

ということで、大物騒ぎは終わりです。

私の出した竿にはあたりは有りません。青イソメも、アジもヒトデの餌食になっているようです。やはり死に餌だと地面に落ちるので、だめですね。明るくなってきたこともあり、餌を確保するため投げサビキを準備します。アミエビをつめて外側に投げますが、音沙汰がありません。内側もダメです。しばらくがんばったのですが、結局活き餌の確保はしばらく中断します。

で、次は、サバが来ているかもしれないので、投げ竿の1本をタコベイト仕掛けにして遠投してさびいてみます。でも、これにも当たりがありません。外側がダメなら内側と思い、内側に投げます。すると、錘の着水に驚いて、何かが飛び立ちます。あっ、鳥がいたのか・・・と思ったのですが、そのまま水面に着水して消えてしまいます。そうです。トビウオでした。トビウオが来ていることが分かったので、ブリッジ仕掛けもやってみようと準備をし始めます。そのときです。

「この竿当たってますよ。」

近くのアングラーが声をかけてくれます。当たっているのはへち際近くに落としておいたキビナゴ餌です。慌てて飛びついてみますが、残念根掛りです。結局仕掛けごとロストしました。

結局当たりはその1回だけで、また何も来なくなります。ブリッジのとびうお狙いもダメです。回りを見渡すと、内側でアジがぽつぽつ釣れています。私も四本の竿は置いたまま、少し離れたところの内側でアジ狙いをすることにしました。何度か打ち返していると、浮きがすっと消えます。あげてみると釣れました。20センチのアジです。やっと今日初の魚を確保したので、安心しました。これで坊主は逃れたわけです。980621p2.gif (43947 バイト)

そのアジを掴んで、クーラーのところまで戻ってみると、空のはずの私のバケツに魚が入っています。ソイです。あれ?誰かがバケツを使っているのかな? と思いながら周りを見まわします。すると近くにいた人が声をかけてくれます。

「おめでとうございます。」

「え?」

「この竿で釣れたんですよ。」

指差したのは例のへち際に垂らしておいた竿です。

980621p3.gif (33165 バイト)「え、そうなんですか。どうもすいません。」

「そばにいないと釣れるみたいですね。」

「いやー、お恥ずかしい限りで・・・」

ちょっと気が動転して、十分お礼も言えないままソイを頂いてしまいました。21センチの立派なソイです。自分で釣り上げられなかったのは残念ですが、私の場合、おかずを確保する方が優先なので、とても嬉しかったです。釣り上げてくださった方、ありがとうございました。

このソイに気を良くして、2匹目のドジョウを狙い、ひらめ狙いの竿も全部ヘチ際にもってくることにしました。でも、そんなに簡単にはいませんよね。やっぱりあたりが無いので、アジ釣りに戻ります。

アジ釣りの方も、なかなかあたりが無く、小さな群れが回っているという感じです。それでも、何とか23センチのアジを確保しました。しかし、その後は続きません。しばらくすると15センチ弱の小型のアジが釣れ始めます。これを餌にしようかとも思ったのですが、餌にはちょっと大きいような気もします。迷っているうちにアジは弱って死んでしまいました。980621p4.gif (26092 バイト)

この小型のアジは結局3匹釣れますが、これも釣れなくなります。ちょうどそのころ、また声がかかります。

「当たってますよー」

置き竿の近くの方が叫んでくれたのです。慌てて書け戻り、当たっている竿を掴みます。餌は豆アジの1匹がけですから、ちょっと期待します。引きもまあまあです。でも上がってきたのはドンコでした。

「あー、ドンコだ。」

「でも大きいですね。」

「そうですね。私ドンコも好きだから、嬉しいです。ありがとうございました。」

「やっぱり居ないほうが釣れるんですね。」

ちょっと恥ずかしい思いをしましたが、30センチのドンコをGETしたので、満足です。その後、もう一度呼んで下さったのですが、それは上がりませんでした。980621p5.gif (31232 バイト)

サビキの方はアジが釣れなくなり、サッパがかかり始めたので、やめることにしました。日も高くなりだんだん暑くなってきたこともあり、結局10時前に納竿しました。

結局釣果は、ドンコ30センチ1匹、アジ5匹(23、20、ちび3)、サッパ4匹、それに釣っていただいたソイ21センチ1匹でした。サバが居ないのでどうしても釣果が伸びません。今年の北新堤はちょっとまだ期待できませんね。

ちなみに、ルアーを投げている人も沢山居ましたが、誰も釣れませんでした。私を呼んでくださったのは、このルアー釣りの方です。ルアーの場合、1本の竿で勝負ですから、私のように沢山の竿を出して、それもほったらかして別の場所で釣ってるような人を見ると、邪道に見えるでしょうね。どうもご迷惑をおかけしました。身餌にあんなに当たりがあるとは思わなかったので。

来週はきむさんも復活してくるはずです。どこに行こうかな。

では。