99年3月28日(日曜日) 日立港
釣果よりも空いている場所を選ぶ二人
さて、今日はまた秘密?の場所にきむさんと挑戦する予定でしたが、波が高く風も相当強よそうだということで、前日の夜に急遽中止になってしまいました。でも、鹿島で買った餌がたっぷりあるので、どこかに行かなくてはなりません。この餌を使い切るためには竿が沢山出せる場所でなければということで、人の多い久慈漁港や第一、第二埠頭はやめ、あまり釣れないので空いている第五埠頭先端部に行くことにしました。釣果よりも快適さを選ぶ二人です。ノビタさんも新堤防(南堤防)でカレイ狙いをすると聞いています。
さて、たっぷりの餌を使い切るため、いつもより早めの朝5時半に出発したので、日立到着は6時半頃でした。早速第五埠頭先端まで歩きます。
到着してみると、既に第五埠頭には釣り人が入っており、角には入れませんでしたので、とりあえずその右側に入ることにしました。早速カレイ狙いで竿を出します。稚アユも探してみましたが、今日は北風が強く、海面が波立っているので、稚アユは望み薄です。
ところで、稚アユですが、AFISのBBSをご覧の方はお気づきの通り、湊さんが「釣っても良い」と読売新聞に書いてあったと教えてくださいました。これで安心して稚アユと書けますね。ただ、某漁業関係者からは茨城県でも海面でのアユ釣りは禁止されているはずという話があったので、ちょっと気になってます。時間があったら調べてみますね。
さて、カレイ狙いでしばらく釣りますが、釣れるのはハゼとシャコばかり。時折アナゴも釣れますが、仕掛けをぐちゃぐちゃにしてしまうのは困り者です。明るいうちからアナゴが釣れるというのは濁っている証拠で、カレイ狙いにはあまり良くないですね。
千客万来(釣果じゃないよ(^^;;;;)
8時過ぎにノビタさんが登場です。
「あれ? ノビタさん。 おはようございます。もうてっきり新堤の先端にいらっしゃるんだと思ってましたよ。」
「イヤー、今日は朝から戦意喪失なんですよ。Gakuさんたちは何時ころ来たんですか?」
「7時前ですよ。今日は釣らないんですか?竿も無いようですけど。」
「竿はあそこにあるんだよね。でも今日は1時半以降の勝負だと思うんだ。それまでフィッシングセンターのおばちゃんと話しでもしてくるかな。」
ということで、ノビタさんは竿を出さずしばらく見学して帰られました。
さて、波が治まってくると、稚アユの姿が見えるようになりました。そこで早速稚アユ仕掛けで稚アユ釣りです。しかし、群れが小さいのかなかなか釣れません。釣れてもぽつぽつです。その中で、下のような魚も釣れたのですがこれは何でしょう。情報をお持ちの方、ぜひよろしくお願いします。尾鰭の形が特徴的なので、分かりそうな気がするのですが・・・・・稚アユの上層にいる小さいのは全部これです。
さて、ちょうどこの正体不明の魚が釣れた頃、ノビタさんがアジさんと一緒に戻ってきました。アジさんは沖堤に渡堤する予定だったのですが、外側の波が高そうなのでやめたのだそうです。アジさんのような黒鯛釣師さんには外側の状況が重要なのですね。で、話をしているうちに、今度は菊地さんがお子さんを連れてこられました。今日は奥さんが用事で菊地さんがお子さんの面倒を見ないといけないのだそうです。思わぬところで知り合いが沢山集まってしまいました。今後の釣りの約束も色々できました。先日のOLM以降、皆さんの顔が分かるようになったので、多くの方にお会いできて楽しいですね。
結局ノビタさんもアジさんも、今日は竿を出さずにお帰りになるようです。我々はまた釣りに戻りますが、状況は変わりません。ただ、今日釣れるハゼはサイズが立派です。ほとんどのハゼが15cm近くあり、最大で22cmのハゼまで釣れました。きむさんはハゼ持ち帰り禁止令が出ているので、きむさんが釣ったハゼも頂いたので、二人分で23匹のハゼを確保しましたが、うち5匹が20cm以上でした。さらに胞卵しているハゼも多く、お腹がパンパンでした。ただ、全てアカハゼなのがちょっと残念です。マハゼならお刺し身になるのだそうですが、アカハゼの刺し身は食べたことが無いので、ちょっといやですね。
さて、その後も沈黙が続きます。第四埠頭向きには結構多くの釣り人が出ていますが、あまり釣れていないようです。ただ、角で釣っていた人の魚篭の中には30cmほどのカレイが1枚入っていました。やはり第五埠頭角から第四埠頭に向かって投げるのがポイントのようです。
しかし、しばらくすると木材埠頭に大型船が入港し、釣り人の幾人かは追い出されてしまったようです。釣果が少ないこともあって、帰ってしまう人も多く、角も空きました。早速そこに入ってシャコ狙いです。ここの角はシャコが良く釣れるんですよね。(カレイが釣れると書きたいが、釣ったことが無いんです(^^;;;;;)
ついにきむさんにカレイ!!!
しばらくして、カレイ竿の世話をしていると、遠くからきむさんがよびます。
「Gakuさーん}
「なに? タモ?」
どうも何か釣れているようですが、返答がありません。タモを持って駆けつけようとしたところで、きむさんが抜き上げたのは待望のカレイです。サイズは30cm弱ですが、今日初の、そしてきむさんには久々のカレイです。
「やっと釣れた〜」
「やったね。写真写真」
ということで、記念撮影をしました。このカレイで気合いが入ったのですが、結局後が続きませんでした。面白いことに、このカレイ、尾鰭付近は裏側も表と同じように黒くなっていました。ヒラメでは良く見られるようですが、どうしてこうなるのでしょうね。
さて、今日は餌取りが活発で、投げ釣りの方は餌がどんどん無くなります。定期的に餌を付け替えないと餌がきれいさっぱり無くなってしまいます。餌取りの犯人はヒトデとシャコのようで、シャコも結構釣れました。シャコもきむさんは持ち帰り禁止なので、これもいただきです。私は埠頭の角で出したシャコ狙い専用竿が良く釣れたこともあって、きむさんから貰った分も合わせて結局13匹のシャコを確保しました。今日はシャコのサイズも良く、20cmクラス連発です。
しかし、狙いのカレイは釣れません。時々あたりを返してくるのはハゼかアナゴです。ハゼが大きいので、結構立派なあたりが出て驚きますが、カレイのあたりとは全く違うので、すぐ分かります。しばらくはこのハゼとシャコに終始します。
不思議な出来事
しばらくすると、外洋からプレジャーボートが入ってきました。そして、第五埠頭前のケーソンの裏側に繋留して釣りを始めました。確かにあの部分は新堤から狙えないので穴場かも知れません。釣っているのは子供連れの家族のようです。しかし、しばらくすると、突然別の船がやってきます。で、何か大声で会話をしています。内容は聞き取れないのですが、結局釣りをしていた船の一人が後から来た船に乗り移り去っていきました。釣りをしていた船も、その後すぐに帰っていきます。
「きむさん、あれなんだったの? なんて言ってたか聞こえた?」
「聞こえなかったよ。でもここ入っちゃいけないはずだから、怒られてたんじゃないの?」
「一人乗り移ってたでしょ。」
「もしかしたら違反したので連行されたのかなあ・・・・」
真実は全く分かりませんが、ちょっと気になる出来事でした。
稚アユ入れ食い!!!
4時過ぎ、遠くで釣っていたきむさんが呼びます。
「Gakuさん。稚アユ入れ食いだよ。」
「え、ほんと? でも行った頃にはいなくなってるんじゃない?」
ここの稚アユは神出鬼没なので、なかなか同じ場所に止まらないので、今回もどうせすぐいなくなると思い、2本のカレイ竿の餌の付け替えを終えてから行ってみます。すると、まだ釣れています。
「このへんにいるよ。」
「ほんとだ。すごい入れ食いだ。」
「あれ、いなくなった。どこだ。Gakuさんそっち釣ってみて。」
「OK、 あ、いたよ、こっちだ。」
「今度はこっちだ。」
と、二人で群れの行方を追いかけながら釣りつづけます。姿は見えないのですが、二人で両側を探りながら群れを追いかけているので、一方が魚を外しているときも群れを見失うことがありません。探りながら釣りつづけます。一度に2〜3匹しか掛からないのですが、コンスタントに釣れつづけます。
「入れ食いだね。これが本当の稚アユ釣りだよ。稚鮎釣りはこうでなくっちゃ」
「うん。すごいすごい。これだけ釣れれば面白いね。」
私は初めて稚アユの入れ食いを楽しみました。結構熱中したので、夕方中この釣りをしていて、カレイの時合いを逃してしまいましたが、まあ、たまの入れ食いは楽しまないとね。結局80匹ほどの稚アユを確保しました。
暗くなり始めてやっと稚アユの当たりが止まったので、カレイ狙いに戻りますが、時既に遅し。すべての竿の餌が無くなっていました。で、この後釣れるのはやっぱりハゼとシャコ、そして夕方のお決まりのアナゴです。今日のアナゴは2cmほどの太さで、ちょっと小さいけれど開いて食べれるサイズです。これも持ち帰り禁止のきむさんの分も貰って、5匹を確保しました。ちなみに、木村家持ち帰り禁止四天王のあと1つ「ドンコ」は今日は釣れませんでした(^^)
結局釣果は山盛りでしたが、カレイは釣れませんでした。カレイ連勝記録は4でストップ。でも昨日釣ったので、一応週ベースでは継続中です(^^;;;;; 来週はどこに行こうかなあ・・・・・
ではでは。