99年5月29日(土曜日) 涸沼川・常陸那珂港

 

三度目の正直・・・にならない涸沼川

ここしばらく、まともな釣果が得られていません。しかし、どこも釣れていない様子で、行き先も思い浮かびません。色々思い悩んだ末に、涸沼川のサヨリと、常陸那珂港のタチウオをターゲットにすることにしました。

今回は久々にあゆみさんが同行です。2時にきむさんの家に到着し、奥さんと優香ちゃんのお見送りを受けて出発です。最初に向かったのは・・・那珂湊のお魚市場でした(^^;;;;

実は、涸沼川のサヨリのタイミングに時間があったので、とりあえずお魚市場でお土産確保をしてしまおうという作戦なのです。

「パパ、なんで最初にお土産確保なの?」

「うっ、・・・・・それはね。サヨリの後からだと、閉まってて間に合わないからだよ。」

「ふーん。へんなの。」

と、あゆみに疑われつつも、3時過ぎに那珂湊のお魚市場に到着です。早速我が家はハマグリとイワシを、きむさんはアサリを確保します。湯通ししたマツモも売っていたので、これは両家でGETです。

「ここで買うと、釣りに行かなくてもこのほうが安いかと思っちゃうね。」

「だから、ここに最初に来ちゃだめなんだよね。」

「でも、あのメジマグロに引かれるなあ。」

「ほんとだ。1匹1500円かあ。でも、あれ買ったらクーラーに入らないよ。」

「そうだね。あれ買ったら、そのまま帰るしかないね。それでもいいかと思っちゃうけど。」

「うーん。本当だねえ。今度、お魚市場だけってのやろうか・・・」

最近釣れない二人は弱気です。でも、メジマグロの誘惑を何とか振り切り、涸沼川に向かいます。涸沼川到着は4時半ごろです。まだ流れがきつく、しばらくはだめそうなので、ゆっくり準備をします。あゆみはとっくにマンガモードに入っています。

さて、私の方はいつも通り、サヨリ狙いの単純ウキ釣りですが、きむさんは新兵器「改良サヨリン??」を持ってきています。いわゆるコマセカゴ付き投げウキしかけです。これを投げてさびくのです。この仕掛けに何か掛かります。

「Gakuさん!!」

「なに?」

「あ、外れた・・」

「何か掛かったの?」

「うん。銀色の魚が見えた。でもサヨリじゃなかったような・・・」

「フナじゃない?」

「フナかなあ・・でも、やる気出てきたぞ。」

と、きむさんがやる気を出しますが、その後はきむさんにも当りがありません。

5時すぎ、ウキがピクピクと、どう見てもサヨリではない動きをします。釣れたのはハゼ。これが本日唯一の釣果になるとは、この時は思いませんでした。当然のようにすぐリリースです。

5時半過ぎから、流れが徐々に弱くなり始め、あゆみも参加しますが、やはり浮きに動きはありません。

「パパ。もう帰ろうよ。サヨリ釣れないよ。」

「もうちょっと待て。流れが止まるまでは勝負しなくっちゃ。」

「じゃ、私網で遊んでるね。」

といって、あゆみは網でカニや小魚を追いかけ始めます。

「パパ、ちょっと来て。」

「なに?」

「これなあに?」

「え、これはエビの子供だよ。」

「ふーん。これならいくらでも捕れるよ。」

あゆみはエビ捕りに熱中して、数百匹のエビを捕ります。コマセには使えそうですが、針に刺すのは難しいほどの小さいエビです。

「これ持って帰りたい。」

「持って帰ってどうするの?」

「熱帯魚の餌にする。」

「じゃあ、ペットボトルにでも入れて帰りな。」

ということで、6時過ぎに納竿。ここでのお土産は数百匹のエビの子供でした。

東海村某堤防で返り討ち

次の目標は常陸那珂港のタチウオです。途中で夕食を買って、7時頃に到着です。既に何組かが光で海面を照らしていますが、どうもタチウオはいないようです。

我々も早速海面を照らします。最初にやってきたのはフグ。次に小さいウミタナゴのような魚が来ます。早速あゆみときむさんがサビキ仕掛けを入れますが、どちらもサビキには見向きもせず、釣れません。そのうち、またあゆみが何か見つけきむさんに尋ねています。

「きむちゃん。あれなにかなあ?葉っぱかなあ。」

「え、アナゴじゃない?違うかなあ・・」

「やっぱり草かなあ。」

「あゆみちゃん、網で取ってごらんよ。」

「うん。パパ、網であれとって?」

と、あゆみに呼ばれて行ってみると、20cmほどのわらくずのようなものが流れています。ただ、どう見ても方向性を持って動いています。早速網ですくいます。すると、動きます!!

「なに? アナゴ?」

「違うみたいだよ。あれじゃない。ダイナン海蛇の子供。」

「きゃ。海蛇嫌い。噛み付くんでしょ。」

「ダイナン海蛇は魚の仲間だから大丈夫だよ。」

「ほんとに噛まない?」

「そいつは大丈夫だと思うよ。」

「ほんとだ。大丈夫だ。何だろう、これ。」

「うーん、海蛇でもないみたいだね。ヨウジウオかなあ・・・」

結局、その場には図鑑が無いので、良く分かりませんでしたが、多分ヨウジウオであろうということになりました。家に帰って調べてみると、やはりヨウジウオでした。

このヨウジウオ、タツノオトシゴの仲間で、結構あちこちにいるようです。このあと、もう1匹泳いできたので、また網ですくいました。1匹はリリースし、1匹は写真撮影用に持って帰りました。ついでに、フグもすくってみました。フグはクサフグでした。

さて、その頃、近くに発電機を持ったグループが来ました。我々の光より断然明るいので、魚はそっちによって行きます。その光の影に、ついに太刀魚が現れました。しかし、2〜3匹です。きむさんとあゆみが色々と工夫して釣ろうとしますが、餌に興味は示すものの、釣れません。結局あゆみは10分ほど、きむさんは1時間ほどがんばりましたが、だめでした。

その光の中には、イカも時折姿を見せましたが、アジやイワシは全く来ませんでした。

一応投げ釣りもしてみましたが、こちらも全くだめでした。あゆみは9時過ぎにはリタイアモードで寝てしまい、我々も10字頃納竿としました。結局また坊主です。

最近本当に釣果から見放されています。まあ、あちこちの釣り場を見に行っているせいもあるのですが、何とかしないと慢性坊主病になりそうです。

来週はどうしようかなあ・・・