99年8月16日(月曜日) 片貝港

北堤1号発進!?

日曜の釣りを朝7時過ぎに終えてしまったので、餌が相当余ってしまいました。特に青イソメはほとんど手付かずで残っています。そこで、久々に片貝港で釣りをすることにしました。

990816p1.gif (34801 バイト)実は家内の実家(東金市)には義弟が二人いるのですが、二人とも釣りが好きで、片貝港に関する情報を沢山持っているのです。特に兄貴のトモ君は、片貝港北堤攻略のためわざわざ専用バイク「北堤1号」(名前は嘘です(^^;;;)を制作するほどの力の入れ方です。

990816p2.gif (17810 バイト)このバイク、中古屋さんで動かなくなっていた原付三輪を7000円で買ってきて、修理した上で様々な部品を取りつけたもので、部品代だけで10万円以上掛かっているそうです。雨でも大丈夫なフード付きで、ヘルメット入れや鍵付き荷台など、盗難対策もばっちりです。私が一番気に行ったのが、竿にリールを付けたまま挿しておける竿ホルダーです。これさえあればあの長い北堤防も難なく先端まで行けそうです。

トモ君と相談して、早朝3時からイシモチを狙いに行くことにしました。2〜3日前に相当イシモチが沢山上がったのだそうです。14日の雨で片貝港はまだ濁っているので、結構よさそうです。

2時過ぎに起きて、トモ君はバイクで、私は実家の軽トラックに、トモ君が昔釣りに使っていた三輪自転車を載せて出発します。途中でトラックを止めて自転車に乗り換え、堤防先端到着は3時前でした。

久々に九十九里でイシモチ

まず、トモ君は投げ釣りと浮き釣りでイシモチ狙い。わたしはちょっと離れたところでランタンを灯して、アジとヒラメを狙ってみます。トモ君の投げ竿には頻繁に当たりがあるのですが乗りません。わたしのアジ仕掛けには何も来ません。キビナゴ餌のヒラメ狙いぶっこみ竿は、九十九里名物?海中鮒虫??にやられて、あっという間に頭と骨だけになってしまいます。

仕方が無いので、先端でフッコとイシモチ両狙いで浮き釣りをしてみることにしました。青イソメをたっぷり付けて、浮きを沖に流します。すると、そろそろ浮きが見にくくなるなというほど沖に出たところで、浮きが突然海中に消えます。反射的に合わせると、乗りました。ビクビクという魚の当たりが伝わってきます。

「フッコか?」

と期待したのですが、当たりは弱く、軽々と引けます。上がってきたのは25cmほどのイシモチでした。

「釣れたよ。」

「へー、どのへん?」

「あの沖の方。フッコかと思ったんだけどなあ・・・」

「フッコにはまだ早いでしょ。」

「やっぱりそうかあ。」

といいつつも、久しぶりの良型イシモチですから、嬉しいですね。またこの釣りを続けます。

990816p3.gif (31388 バイト)しかし、次の獲物はトモ君に来ました。投げ竿を重そうに上げています。なかなか強い引きのようです。上がってきたのは良型のアナゴでした。

その後、私も、先程と同じ場所で、イシモチを追加します。ただ、釣れる場所が堤防先端から100mほど沖なので、そこまで浮きが流れていくのに相当時間が掛かり、手返しが悪くなります。トモ君は、また良型のアナゴを釣りました。なぜか私の浮き釣りにはイシモチ、トモ君の投げ釣りにはアナゴが来るようです。

明るくなってくると、多くの人がやってきました。半分は釣り人ですが、残りの半分は投網です。。しかし、投網に入るのもボラばかり。イシモチはいないようです。釣り人の方も、イシモチがたまに釣れる程度で、サビキには何も釣れないようです。

珍客到来!?

990816p4.gif (25266 バイト)しばらくして、ヒラメ狙いで投げ込んでいたキビナゴぶっこみ竿を上げようとすると、根掛かりの感触です。しかし、ここは全部砂地のはずで、根掛かりするはずはありません。そこで、じわっと引いてみると、砂の中から何かが出てきました。これは間違いなくアナゴだな、と思いながら巻き上げてみると、長物は長物ですが、アナゴより更に長くて細い体です。上がってきたのは、初めて釣った、ダイナンウミヘビでした。

「やった〜 ダイナンウミヘビが釣れたぞ。」

と叫ぶと、周りの人が沢山見に来ました。やはりちょっと珍しいようです。でも、食べる訳にもいかないので、写真撮影をして、さっさとお帰り頂きました。

990816p5.gif (36907 バイト)その後、またイシモチを1匹追加します。3匹とも25cmを越える、九十九里では良型の部類に入るサイズでした。しかし、日が照り始めると、当たりも止まります。そして、浮きの周りに黒い物体が・・・・ウミガメです。1mはありそうな大型のウミガメが、浮きの周りをうろうろし始めました。これでは魚は釣れませんね。

ギャング釣り初体験

堤防上でも、あまりに釣れないので、帰る人が出始めました。やはり夏の堤防は厳しいですね。

「江藤さん、そろそろ止める? 帰りにギャングちょっとやって帰ろうか。」

「ギャング釣りの仕掛け持ってないよ。」

「貸してあげるよ。」

ということで、ギャング釣りをすることにしました。この北堤防はギャング釣りも盛んで、釣り人の3人に一人はギャング釣りをしています。ただ、ギャング釣りと、他の釣りは狙う場所が違うので、トラブルにはならないようです。我々も場所を移動して、早速仕掛けを準備します。トモ君の義父(私からの関係を辿ると、私の妻の弟の奥さんのお父さん)も釣りが大好きで、特にこのギャング釣りを得意としているようで、仕掛けも自分で作るのだそうです。この釣りは、ただ投げて引いてくるだけなので簡単ですが、場所によってはアサリやはまぐりも取れるようです。

二人でしばらく投げ続けますが、たまに重くなるのはゴミで、魚の気配が感じられない時間が過ぎます。そろそろ日も高くなり、暑くてたまりません。私は日陰に隠れての怠慢釣りに入ります。

突然トモ君が勢い良くリールを巻き始めます。

「何か掛かった。」

「魚?」

「うん。」

結構重そうです。水面に現れたのは・・・・

「またアナゴだあ」

「でかいよ。」

「あ、外れたあ〜〜」

アナゴは後一歩というところで外れて落ちてしまいました。ギャング釣りの針には返しが無いので、アナゴのような暴れ方をする魚には弱いのかもしれませんね。しかし、ギャング釣りで魚が掛かるのを初めて見ました。

このバラシに刺激されて、私も真剣に再挑戦です。すると、急に重くなり、魚の感触が伝わってきました。

「何か掛かった。」

990816p6.gif (39786 バイト)「魚?」

「うん。そうみたい。暴れてる。あれ?静かになったぞ。」

「逃げた?」

「ばれたかなあ・・・あ、付いてる。マゴチだ。」

上がってきたのは30cm弱のマゴチでした。ちょうど口に針が刺さったので、まるで餌釣りをしたように抵抗無く上がってきたようです。初めてギャング釣りで魚を釣ってしまいました。

990816p7.gif (44180 バイト)結局獲物はこれ1匹に終わりましたが、また新しい釣りを見つけてしまいました。この釣り方は、相当魚影が濃く、下が砂地の場所でしかできませんので、かなり釣り場が限定されますが、どうしても魚が餌を食わない時にはやってみる価値はありそうです。

結局今日の釣果は、私がイシモチ3匹、マゴチ1匹、ダイナンウミヘビ1匹で、トモ君がアナゴ2匹にフグ数匹でした。片貝港は、秋のフッコ釣りなど、時期と狙い物を選ばないとあまり釣れないという印象があるのですが、今回は良く釣れた方でしょう。

ということで、釣り三昧のお盆休みでした。

次はどこにしようかなあ。