2010年10月某日 

先週は学会と出張で釣りはできず、二週ぶりですが、前2回が同じ場所だったので、違う場所に行きたいところです。

しかし、なかなか良い釣り場候補がありません。何しろ、釣れているのがサバばかりなのです。

きむさんと相談して、玉砕覚悟でイシモチ狙いの夜釣りをすることにしました。明るいうちに釣り場に入ってキスか豆アジ狙いをし、暗くなったらイシモチを狙おうという計画です。はっきり言って、どの獲物も、あまり期待できる情報はありません。

夜釣りの前に、カワハギやウスバの噂のある釣り場をちょっと見て回りたかったので、私は朝起きて準備をしてから出発。12時過ぎには釣り場に到着しました。

久々のウスバ釣り場は釣り人が沢山いました。豆アジは釣れていましたが、他には・・・・

工事中で入れないと聞いていた場所にも釣り人が沢山。

早速短い竿を一本出してカワハギを探してみますが、際はフグの山で沖に投げるとチャリコでした。

結局一時間ほどでその場所に見切りをつけ、キス・イシモチ狙いに場所を移します。

いつもの釣り場に入ったのは、2時半過ぎ。まずはキス狙いをしてみます。

投げ竿を1本作って、過去にキスを釣ったあたりに投げてみますが・・・・あたりがありません。3度ほど投げたところで根掛かりで針を1本失ったので、とりあえずキス釣りは中断し、イシモチ狙いのぶっこみ釣りをしてみることにしました。

投げ竿を1本ずつ作り、鈴をつけては、次の投げ竿の準備をします。しかし、3本の投げ竿を準備し終わっても、鈴は鳴りません。全く魚の気配が感じられない海です。

結局3本をセットし終わったところで、何もすることがなくなってしまいました。そこで、カワハギ狙いの探りをしてみることにします。際を狙って餌を落とすと・・・・・小メジナでした。

これではどうしようもないので、アミエビを取り出し、サビキ釣りをしてみることにしました。

何度が投入していると、魚が寄ったようで、浮きに動きが出ます。あげてみると、豆アジが3匹ついていました。

この豆アジには針が大きすぎるようで、なかなかサビキにかかってくれませんが、ポツポツと釣れます。

このころ、夜釣りに向けて体力温存モードで出発してきたきむさんが到着しました。

「どう?」

「だめ。豆アジだけ。投げ釣りには何も来ない。」

「キスは?」

「だめだったけど、真面目にやってなくて、3投位しかしてないから、やってみたら?」

「じゃあ、キスからやってみよう」

ということで、きむさんはキス釣りを開始します。私は豆アジぽつぽつモードです。

「Gakuさん、キス釣れたよ」

「あ、ほんとだ。いたんだ」

「でも、当たりがあまり出なくて難しい」

「へえ・・・やってみようかな」

ということで、豆アジ釣りにも飽きたので、キス釣りに参入してみます。

すると早速当たりが・・・・しかし、キスっぽくありません。フグかあ??と思いながらあげてみると、なんと、20センチほどのヒラメの稚魚です。茨城県では30センチ以下のヒラメは再放流義務があるのですが、キス釣りの小さな針を思いっきり飲み込んでいたので、あきらめてキープしました。

この後もキス釣りを続けていると、海面下の豆アジポイントで40センチほどの魚が翻るのが見えます。フッコかイナダか・・・いずれにせよ、ちょっと面白そうな獲物に見えたので、早速投げ釣り仕掛けを弓角仕掛けに変えて投げてみますが・・・・・こちらはなにも釣れませんでした。

夕マズメになり、イシモチ狙い本格モードに入りますが、やはり全く当たりがありません。

「この時間に釣れないと、ダメだよねえ・・・」

「まあ、この時間に釣れることが一番多いけど、昼しか釣れなかったり、夜しか釣れなかったりするからねえ・・・」

「でも、夜沢山釣れる日は、昼でもぽつぽつは釣れるんだよね。」

などと言いながら鈴の鳴るのを待ちます。すると、小さく鈴が鳴ります。早速あげてみると・・・・15センチほどの普通の小鰺でした。シルエットはイシモチに似ていたのに残念です。

真っ暗になって、これはダメかと思ったところで、きむさんが投げ釣りで釣った獲物を見せに来ます。

「アジが釣れたよ。最近のアジはグウグウ泣くんだねえ・・・」と言いながら手に持っているのはイシモチです。

「おお、釣れたんだ。これでやる気が出るね。」

「でもなかなか2匹目が釣れないんだよねえ・・・」

と、ここの所続いた不調で弱気の言葉が出ますが、真剣にイシモチ釣りを開始します。

しばらくして、きむさんが2匹目を釣り、私にもイシモチが来ました。そして・・・・・複数の竿の鈴が同時になり始めます。

「おお、イシモチ釣りで忙しいのなんて、久しぶりだ」

と嬉しい悲鳴を上げながら走り回る羽目になりました。

但し、このあたり、続くわけではなく、時々群れが来てバタバタと釣れるのですが、そのうちぱったり止まってしまいます。で、場所を変えると、また釣れる感じです。

それでも、それなりに釣れる感じになってきたので、浮き釣りを準備することにしました。イシモチ釣りは、投げ釣りで釣るより、浮き釣りで釣る方がずっと楽しいからです。しばらくして浮き釣りでも、一匹釣れますが、浮き釣りをしていると投げ釣りの鈴が鳴るので、面倒です。今日は浮き釣りを楽しむことにして、全ての投げ釣りは竿を上げることにしました。これで浮き釣りに集中できます。

2匹ほどイシモチを釣った後、浮きにイシモチとは違う持ち上げる当たりが出て、これに合わせたら、大きな魚がかかりました。30センチ級のイシモチか・・・と思いながら寄せていると、簡単に寄らずに横走りして暴れます。強いな・・・と思ったところで、使い古した仕掛けのハリスが切れてしまいました。多分フッコだったのでしょう。イシモチと思い込んで雑な扱いをしたのが失敗でした。

イシモチの方は、その後サイズアップし、30センチ近いものも釣れます。入れ食いにはなりませんが、当たる場所が変わりつつも、コンスタントに釣れ続けます。

「まさかこんなに釣れるとはねえ・・・」

「こんなに忙しい釣りになるとは思いもしなかったよ。」

二人とも玉砕覚悟できていたので、往年のこの釣り場の爆釣を思い出す状況に、嬉しい驚きでした。

餌切れによる納竿間近に、またも入れ食いモードとなり、投げ竿で再参入すると、27センチサイズの一荷釣りも達成しました。

結局イシモチは21匹。それも、29.5センチを筆頭に、13匹が25センチ以上の良型でした。

これで、今年のイシモチ釣りは終わりかな。次は何を釣ろうかな・・・・・

小鯵は刺身に、豆アジとヒラメはから揚げになりました。

久々の大漁イシモチは、刺身、塩焼、干物になりました。