2013年8月中旬

今回の狙い

さて、お盆休みになったので、きむさんと帰国後第二回目の釣りです。今回もターゲットはキスしかありません。ただ、前回私のわがままで後半はイシモチ狙いをしたので、今回はアジ狙いをすることに決定です。キスは、海が荒れていなければ、前回とは違う、浜で釣ってみることになりました。

今日のために、ちゃんとキス仕掛けを買ってあります。さびきは三年前に買ったものが沢山発掘されました。

おりしも日本列島は記録的な猛暑です。この暑さで砂浜で釣りをしたら死んじゃうのではないかときむさんにメールしたところ、ビーチサンダルで海に浸かりながら釣ると涼しいよとのアイディア。早速その準備をして出発です。今回は渋滞で少し遅れ気味になったので、きむさんに餌の購入をお願いし、時間通り12:00に待ち合わせ場所に到着しました。

砂浜は灼熱地獄

さすがに今日の砂浜は灼熱です。砂が熱くてやけどをしそうです。何とか海岸までたどり着き、海に浸かった時はホッとしました。確かに、このビーチサンダル釣りは効果が高そうです。

今日は、準備してきたキス仕掛けで、餌もきむさんに買ってきてもらったジャリメですから、キス狙いに抜かりはありません。

早速第一投。釣り開始は12:30でした。

一投目なので、ゆっくり軽く投げたのですが、糸ふけを取ると早速当たりがでます。第一投目からダブルで釣れてしまいました。

「Gakuさん、距離はどのへん?」

「あまり頑張ってないから3色くらいだよ。」

ときむさんと声をかわし、幸先が良いぞと、第二投目。また釣れます。

第三投目も釣れて、絶好調ですが・・・第四投目に道糸にごみが付いたので、これを外す間に仕掛けが絡んでしまい、時間ロスです。

きむさんの方を見ると、きむさんも仕掛けと格闘しています。

その後も時々釣れるのですが、道糸に絡むゴミがどんどん面倒になってきます。魚も釣れなくなってきました。

道糸に絡むゴミは、細かい繊維のようで、私の場合力糸との結び目に引っかかって取れなくなるので、毎回、それを取るのに時間がかかるようになります。

「Gakuさん、釣れなくなったでしょ。」

「うん、ゴミが付くし・・・」

「底荒れしてて、ゴミが沢山流れてるんだよ。釣り難くてだめだね。移動しない?」

「うん。これじゃだめだね。」

ということで、この釣り場は早々と諦めることになりました。釣り場出発は13:30なので、実質一時間程度の釣りでした。

前回とは様子が違う

さて、次に向かったのは、前回好調だった場所です。今日もきっと大丈夫・・・と思って釣り始めますが・・・・・

「当たりが無いねえ」

「うん、少なくとも前回とは様子が違う」

「チャリコもいないのかな」

「不思議だねえ」

というくらい、当たりがありません。

色々と場所を変えて投げ込み、通常は避ける海藻帯の近くまでさびいてみると、当たりがあります。

小さい当たりと思ったら、ぐいぐい引きます。不思議なあたりで、キスとは違います。下に潜ろうとする、カレイのような引きです。何が釣れたのだろう・・・と水面を見ると、小型のカレイのようです。

「Gakuさん、何か釣れたの?」

「うん。小型のカレイかな。あと、メゴチとフグ」

と言いながら引き抜きます。しかし、上がってきた魚をを見るとカレイとは違います。

「タマガンゾウビラメだ」

「へえ、前にも鹿島で釣れてたよね。」

「カレイの仲間だけど、左に口があるからヒラメなんだ」

と偉そうに解説しましたが、これは大間違い。ダルマカレイと混同していました。さらに、タマガンゾウビラメではなくガンゾウビラメでした。ガンゾウビラメはちゃんとヒラメの仲間で肉食魚です。キス釣りの外道として一般的な魚で、あまり美味しくはないようですが、冬に大型の刺身を食べるとすごくおいしいそうです。

とりあえず、私としてはこれまで釣ったことの無かった初物が釣れたので、満足です。それ以降は、やはり殆ど当たりがありません。

「ここはダメだね。」

「うん、今日はダメだ。そろそろアジ釣りに移ろうか。」

「うん。どこに行く?」

「きむさんの好きな場所でいいよ。」

「○○か△△かなあ。実績のある××でもいいけど遠いよね。」

「△△は、最近立ち入りが厳しいらしいよ。罰金とか書いてあるらしいよ。」

「じゃあ、○○にしよう」

とうことで、この釣り場を早めに諦めて、アジ釣り場に行くことにしました。16:30にアジ釣り場に到着です。

チダイ攻撃だがアジはいない

近くで家族連れが釣りをしており、男の子がカニが釣れたと言って喜んで見せてくれました。沢蟹かと思ったら、小さいけれどイシガニでした。足元にはコマセにチダイとメジナがうようよと寄っていました。

そして、その家族のお父さんの竿にアジが釣れます。

「お、アジが釣れたね。」

「じゃあ、ここにしようか。」

「アジがいることが分かったしね。」

ということで、この場でアジ釣りをすることにしました。

早速アジ仕掛けにオキアミを付けて投げ込むと、すぐにあたりがあり、チダイとヒイラギが釣れました。

どうも海中にはチダイがうようよといるようです。餌付けサビキだと、餌をあっという間にチダイに取られて終わります。

きむさんは笹漬け用にチダイ釣りを始めました。私はチダイが居なくなるまで餌付けサビキはやめて、普通のサビキにしましたが、こちらにはなにも釣れません。結局退屈したので、私もチダイをリリースするのを止め、チダイ釣りに参入することにしました。

チダイは、飽きない程度に釣れてくれます。そうこうしているうちに、きむさんが、アジを釣ります。

「お、アジだね。」

「チダイを狙ってたらアジが来た。」

「餌がすぐなくなるでしょ」

「チダイ狙いだから針にはジャリメを付けてるんだよ。」

「それはいいアイディアだね。」

早速それをまねてジャリメを針に付けると、さすがに餌持ちがよくなりました。しかしアジは釣れません。

やっとアジだが後が続かず

餌付けサビキにはチダイしか来ないので、もう一本サビキを置き竿で出します。しかし、これには何も来ません。そこで、前回キス釣りに使った、スキンをはがしたサビキにエサを付けて置き竿にしてみます。最初につれたのはチダイでしたが、暫くして待望のアジが釣れました。

「うう、アジだ。でも小さいなあ。」

「Gakuさん、贅沢言っちゃ段目だよ。」 

ということで、待望のアジですが、その後が続きません。暗くなっても全く当たりがありません。

暫くして、港に船が戻ってきた時に、置き竿の鈴が鳴ります。

「今のは波?」

「うん、船の波でしょ。」

と言っていると、また鳴ります。あげてみるとアジが釣れていました。

「アジがいたねえ。」

「船から逃げようとして外にいたやつが入ってきたんじゃない?」

「そうかなあ。船と同じ向きに泳ぐとは思えないけどなあ。中のやつが逃げようとしたんじゃないかなあ。よし、アジは中にいる仮説だ」

と湾内で釣ってみますが、ピクリとも動きません。

「だめだ。外の方が、何かが起こりそうで楽しいから外で釣ろう。」

と外に投げると、暫くして、如何にもアジらしい当たりで浮きがスポっと消えます。

これにきっちり合わせて、やっとアジが釣れました。

これでアジは外にいること確定!! と思ったのですが、やはり数は少ないようです。結局その後も殆ど釣れず、納竿としました。

釣り場が減った茨城

「今日はキスもアジもダメだったね」

「うん。これほどアジが釣れないとは思わなかった。まあ、私は初めての魚が釣れたから満足かな。」

「次はどうしよう。」

「回遊魚だよね。でも小名浜は放射能が漏れてるよ。」

「回遊魚でも駄目かなあ。どこまでなら許せる?」

「自分で食べる分にはいいけどね。でも、やっぱり日立位かなあ。」

「じゃあ、久慈浜漁港とかに行く?」

「釣り場が無くて困るねえ・・・・」

結局、釣りを止めて、その後しばらく次回の打ち合わせをしつつ、あまりいい知恵が出ないまま、今日の釣りを終えました。

今日の釣果

結局今日の釣果は、キス6匹、ガンゾウビラメ1匹、アジ5匹、チダイ8匹キープ(数匹リリース)、メゴチ1匹(写真の2匹目のメゴチはきむさんの釣果)、ヒイラギ数匹(リリース)でした。

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