20143月中旬

今回の狙い

今週は釣り物をきむさんと色々と検討しましたが、釣りに行く予定の日が風が強く、釣り物もない状況なので、きむさんとの釣りは中止することにしました。

しかし、その翌日は良い凪です。きむさんは予定があってダメですが、義弟が、新しい釣り場を紹介するから来ないか、というので、出かけることにしました。

前回深場釣りで疲れたので、ついに電動リールを買ってしまいました。アルファタックルのPOLARIS iv 500というリールで、ネットで調べた中で一番安い電動リールですが、それでも糸400m込みで2万5千円もします。

しかし、これで深場釣りが楽になりそうです。この電動リールを試して見るのも今回の目的です。

義弟は浅場でイカとタコを狙ってから深場に移動するようですが、私は軟体動物系はあまり興味が無いので、同じ場所でカワハギを探してみるつもりです。いずれにせよこの時期、ボートでもよい釣果を期待するのは難しいですね。

ということで、今回は新しい釣り場の様子を探り、魚探で水深データーを集め、電動リールの使い勝手を確認することを目的として、あまり釣りはしなくてもいいや、というモードで釣りに行くことにしました。魚の狙いはあまりはっきりしませんが、青イソメとアサリとオキアミとアミエビを少しすつ持っていくことにしました。これだけあれば、何でもできるでしょう。

朝は強風のはずが弱風

天気予報では、朝9時まで5mを超える風で、その後急速に凪になります。この風に合わせて10時出発を目指そうってことで、9時集合としましたが、私は朝の渋滞に捕まってしまい、15分遅れです。義弟は8時半頃には到着したようで、風が無い、というメールが来ました。

9:15分に到着すると、義弟は既に準備万端です。私の方は時間がかかりそうだったので、先に出てもらうことにしました。

現地では、地元の人がたくさん来て、流れ着いた昆布を取っていました。切れて流れた海藻には漁業権が無いので、誰がとっても良いことになっているので、荒れた次の日には、こうして沢山の人が集まるのでしょうね。

初めての場所なので、ゆっくり場所を観察しつつ、ボートを組み立てます。結局準備ができて出航したのは10:30でした。義弟は波のある側から出航しましたが、私は波の無い側から出航することにしました。実は、これが失敗となりました。

出航してみると、藻が沢山あります。この藻がスクリューに引っかかります。避けることができないほど藻が多いので、途中で何度か船を止めて絡んだ藻を外しながら出航することになりました。

藻地獄をなんとか通過し、30分ほど走りまわり、いろいろ見て回ります。アオリイカ釣りの船が多いようです。でも釣れている様子はありませんでした。

義弟がどこに行ったのかわからないなあ・・・・と思っていたら、向こうからやってきました。

「イカ釣れた?」

「釣れね〜〜 全然ダメ。」

「やっぱりね。」

「軟体動物はむつかしいや。」

と、弟も不調で諦めモードのようです

「深場の方がいいかなあ。深場行ってみるわ」

といって義弟は去っていきました。

釣れない・・・

私の方は、とりあえず20mラインを流してみることにします。11:00に、まず1本目の竿として、電動リールを付けた、深場用の竿を出します。仕掛けはコマセアジです。しかし・・・・なにも釣れません。

2本目は、カレイ狙いのイソメ竿です。これも何も来ません。

あまりに釣れないので、場所を移すことにしました。このあたりでは定番の釣り場所である漁礁です。

ここで3本目の竿を作り、カワハギ竿にアサリを付けてみました。

すると、何かが当たって、針掛かりしました。なかなか良い手応えですが・・・・15mほど巻いたところで、針外れで逃げられてしまいました。

逃がした魚は大きいです。何だったのでしょうね。

でも、この当たりに気を良くして、この場所で釣り続けることにします。

ところが、その後はアサリ餌を綺麗に取られるだけで、魚は釣れません。

12:43分。深場用のオキアミ竿にやっと一匹目の魚です。ネンブツダイです。

魚が釣れたので、ほっとしましたが、これはリリースです。

魚探には、時折右のような大きな群れの反応が出ますが、これは多分アジで、底の方の反応はネンブツダイなのでしょうか。いずれにせよ、今日はアジは狙わず、底狙いだけをすることにしました。

しかし、一度だけ、餌が沈む途中に食われてしまいました。

アジだと思っていたら・・・・サバです。

このサバもリリースしました。

リリースばかりで、キープできる魚が釣れない・・・と思っていたら、カレイ狙いのイソメ竿に魚が付いてきました。

小型のホウボウです。

この時点では、胸ビレの模様が変だな、とは思ったのですが、カナガシラの仲間で胸ビレが大きいのはホウボウだけと思い込んでいたので、子供のホウボウだから模様が違うのかな、と思いつつキープしました。今日初のキープです。(実はホウボウではありません・・・後述)

この頃から、風も無風になり、船が殆ど流されなくなりました。

次に釣れたのはササノハベラ

そして、良い引きで抵抗して、20センチ超のカサゴが上がってきました。

このカサゴで満足したので、ちょっと深場に移動してみることにしました。天気予報通り無風状態になったので、アンカーが届かない深場でもポイントキープが出来そうだったのが、深場挑戦の第二の理由です。第一の理由は、当然電動リールの試験ですね。

13:40分、深場に向けて出発です。

場所替え失敗

狙ったのは、70m位の駆け上がり場所です。既に何隻か釣り船が入っています。

電動リールは、快調です。糸を降ろす時にも、わざわざリールを回してアシストしてくれるのですね。水深なども分かりやすいし、なかなか良いリールだということが分かりました。

電動リールは好調に動くものの、魚は釣れません。餌がそのまま戻ってきます。

駆け上がりの一番いい場所には、刺し網が入っているようで、ブイが立っています。その近くでは釣りができないので、少し離れたところで竿を出しますが、魚がいないようです。

14:00過ぎ、やっと魚が来ました。オキトラギスです。前回義弟が釣りましたが、私が釣ったのは初めてです。

14:40分、結局一時間ほどでこの場所に見切りをつけ、最初の場所に戻ることにしました。サバでもネンブツダイでも、釣れないより釣れた方が楽しいので・・・・

先ほどカサゴを釣った場所で、再度挑戦です。

魚は居るのに釣れない

戻ってみると、やはりこの場所には魚が寄るようです。上物は沢山泳いできます。しかし、底物はなかなか釣れません。

魚探には中層から上層に魚の反応が沢山出るのですが、それは多分サバかアジなので、釣る気になりません。

15:00を過ぎたので、そろそろ上がろうかな、と義弟のボートを探しますが、よほど遠くまで行ったのか、見えませんでした。

最後に一匹何か釣りたいと思っていたら、よい当たりで針掛かりしましたが・・・また外れてしまいました。

悔しいので、再度挑戦。また来ました。

今回はウマヅラハギです。早速血抜きして・・・それから写真です。15:28でした。

これで安心して納竿出来ます。戻りは藻を避けて義弟の出た側から戻りました。

朝と違って、完全に凪なので、難なく着岸できました。

着岸したところで義弟から電話です。

「今どこにいるの?」

「ああ、今ちょうど着岸したとこ。」

「あ、そうなんだ。こっちも上がりたいと思ったんだ。」

ということで、義弟も上がってきました。

図鑑調査で新しい写真を獲得

さて、自宅に帰って、まず種の同定です。今回は、ネンブツダイ、カサゴ、ホウボウ、ササノハベラに疑いがあるので、図鑑で調べます。

ネンブツダイは長いこと釣らなかったので、記憶があいまいで、クロホシイシモチとフタスジイシモチとの区別が分からなくなっていたのですが、写真で確認すると、やはりネンブツダイのようです。

カサゴは普段のカサゴより赤みが少ないので、ちょっと疑ってみたのですが、やはりカサゴのようです。カサゴ関係は区別が難しいですね。

ササノハベラは、アカササノハベラとホシササノハベラの確認で、これはホシササノハベラの雄のようです。

そして、ホウボウだと思っていたのは、ホウボウではなくオニカナガシラであることが分かりました。口の両側の吻が鬼の角のように伸びるのでこの名前があるそうです。

カナガシラと名が付く仲間にも胸ビレが綺麗で大きいものがいるのですね。

図鑑に新種追加です。

今日の釣果

ということで、今日の釣果(持ち帰り)は、カサゴ、ウマヅラハギ、ホシササノハベラ、オニカナガシラ、オキトラギスでした。サバとネンブツダイは逃がしました。

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