2014年11月上旬
今回の狙い
三連休だと言うのに、天候がイマイチです。
更に今週末はきむさんが参加できません。
義弟は外房の沖に出たがっていますが、ちょっと波が高そうです。
毎日天気予報とにらめっこですが、秋雨前線に近い形なので、予報が難しく、天気予報も安定しません。
結局、夜になって、明日の様子がよさそう!!ってことで、義弟にメールします。
「明日なら一日天気が持ちそう。外房は無理だけど、内房いかない? マダイ・イサキのポイントに行ってみようよ」
「え、明日出るの? じゃあ、早く寝なきゃ。あのポイント、暗岩だらけで潮も早いよ。その分魚影も濃いけどね。」
ということで、翌日の出撃が決定。但し、睡眠時間確保のため、7時現地集合とします。
私の狙いはメインはイサキで、運が良ければマダイという感じです。きむさんとイサキ釣りをする計画があるのですが、外房のポイントが使えないときのために、内房のイサキポイントを開拓しておきたいと思ったのです。
イサキ・マダイ狙いなので、餌は基本オキアミコマセですが、一応カワハギ釣りも想定してアサリも持ち込むことにしました。
義弟は多分イカも狙うので、餌木も持っていきます。ということで、結局竿も6本持っていき、現地で義弟と相談して持ち込む竿を決めることにしました。
釣り場観察
目覚ましを4時にかけて寝ましたが、3時に目覚めます。
もう一度寝るのも面倒だったので、そのまま出発します。
途中雨が降り始めますが、釣り場に近づくとやみました。
早速天気予報を見ると、予報はちょっと悪くなっており、12時頃には雨が降りそうです。午前中勝負です。
釣り場近くでコンビニによると、さすがに三連休、早朝5時頃だと言うのに、多くの人でにぎわっていました。実は、これが今日の悲劇?を招きます。
時間が早かったので、今日の出船場所に真っ直ぐ向かわず、ちょっと、まだ出たことにない釣り場を巡ってみることにしました。
海図と衛星写真で出船候補地として見つけた、今後内房の深場を狙うときに使えそうな場所を見に行きます。そこにはスロープまでありそうなのです。
写真だと明るく見えますが、まだまだ薄暗い状況です。
しかし、写真の右端に見えるように、既にゴムボートが一隻出船していました。
砂浜には階段を数段上らないとアプローチできませんが、確かにゴムボートなら問題なく出船できそうです。
衛星写真でスロープのように見えた場所は確かにスロープでしたが、急すぎてボートを出すのには使えそうにありませんでした。
このスロープ、何のためにあるのでしょうね。多分夏の砂浜の遊び用だとは思うのですが・・・
いずれにせよ、近いうちにここから出漁して深場を狙ってみたいものです。
海は薙ぎ
現地到着は、予定の30分前でした。早速ボートを組み立てます。
義弟も15分後には到着です。彼も3時に目が覚めたので、高速を使わず下道でゆっくり来たそうです。
海は予報通り凪です。風もありません。
これで雨さえ降らなければ快適な釣りになりそうです。
天気予報では、雨は12時からとなっています。
「今日は何狙う?」
「最初にイカやって、そのあとマダイに行こう。」
「じゃあ、イカ竿と深場竿が必要だね。」
「今日は電動リール持ってきた?」
「うん、今日は大丈夫」
ということで、餌木竿、深場竿、そして今回新調した中浅場竿を持ち込みます。
実は前々から、新しい竿が欲しかったのですが、ついに買ったのです。
これまで中浅場に使っていたダイワのインターライン・ミニボートはアジ釣りには使い易いのですが、40号の錘を付けるとちょっと竿が負けるのです。
きむさんがダイワのインターライン・シーフレックス64をボート用に買って、これが使い易そうで、色もメタリックの赤でかっこよかったので、同じものを買おうかなとも思ったのですが、同じでは楽しくないので、ダイワのインターライン・シーパワー64を買いました。色はメタリックの青で、なかなかgoodです。
2.7mと、ゴムボート用には少し長いのですが、ゴムボートは狭いので、先がらみの方が大変です。インターラインは先がらみしないので、とても使い易いのです。
今日はこの竿のデビュー戦です。
7:30に出航です。
イカは釣れない
まずは水深7mあたりでイカ探しです。
風が無くてティップランは出来ないので、投げて探ります。
魚探には時折魚の群れが写るので、サビキ釣りをしたい誘惑に駆られますが、ここは我慢してイカ釣りを続けます。
一度だけ、なにか当たったのですが、乗りませんでした。
15分でここをあきらめ、つぎは水深15mでまたイカ探しです。
しかし、やはり当たりません。魚探には時おり魚影が写ります。
私はイカ釣りに飽きてきたのと、新しい竿を使ってみたかったので、、アジビジコマセの準備をします。
ここで、義弟が再度の移動をします。今度の場所は魚探に魚影が写らないのですが、とりあえず新竿の投入です。
暫く流していると、竿に小さい当たりが出ます。釣れたのは・・・・
ササノハベラでした。
新竿のデビュー釣果はササノハベラとなりました。
口の下部が白かったので、一瞬アカササノハベラかなと喜んだのですがよく見るとホシササノハベラの雌でした。
マダイポイントへ
ついに義弟もイカ釣りをあきらめ、マダイ・イサキポイントに向かいます。
しかし、海図からポイントと睨んでいた場所には遊漁船が2〜3隻入っています。
そこには入れないので、その手前の根の付近を流してみることにしました。
暫く流していると、根の上で強いあたりです。
ササノハベラとは違います。しかし、マダイでもなさそうです。
何だか分からない引きだなあ・・・と思いながら、糸を巻きます。
「何か釣れたの?」
「うん。」
「マダイ?」
「いや、マダイじゃないねえ。何だろう・・・・あれ?なにかな? タモとって。」
とタモ入れしてみると・・・・・・
アイゴでした。
棘に毒がある嫌われ者の外道で、最近は海藻を食い荒らす磯焼け主犯としても有名ですが、私は釣ったのは初めてなので、一応持って帰ることにしました。
タモに入れたまま、用心してはさみで棘を切ります。棘がボートに刺さると穴が開きそうなので、用心していたのですが、暴れるので棘を切るのにも苦労し、何度かボートに当たってしまいます。
棘は腹側にもありました。これを何とか切って、血抜きをしてクーラーに入れました。
ボートに穴が!!
アイゴ騒動が終わり、ほっと一息ついていると、義弟が不思議そうにこっちを見ています。
「どうしたの?」
「なんか音がしない?」
「何の音?」
「空気が抜けるような音」
「え?そう?」
私は歳を取って、そろそろ高音が聞こえにくくなっているので、どうもその音が聞こえないようです。
「ほら、そこ、穴が開いてるよ。」
弟のゆびさすところを見ると、確かに小さな泡が出ています。
海水をかけてみると、穴は3連で、まさにアイゴの腹ビレの棘の通り並んでいます。
小さな穴なので、漏れている空気の量は僅かですが、気を付けていたにもかかわらず、穴が開いてしまったのはショックでした。
早速道具箱からダクトテープをとり出し、ボートを良く拭いて乾かしてからダクトテープを貼ります。
これで、空気漏れは収まりました。
「空気が抜けてきたら戻ろうね。」
「大丈夫だよ。前にアカエイに底に穴をあけられた時は、半分ふにゃふにゃにはなったけど、全く問題なく戻ってこれたよ。」
「へえ、そうなんだ。まあ、穴の修理はしたから大丈夫でしょ。」
ということで、釣再開です。
マダイポイントは満員御礼
9:00頃、再度大きくボートを動かし、別のイサキ・マダイポイントに向かいます。
しかし、そこも遊漁船の山です。
さらに、今日はそこでしか釣れていないようで、周囲からどんどん遊漁船が集まり、10隻近い遊漁船が釣っています。
今日は三連休ですから、遊漁船のお客も多いのでしょう。朝のコンビニの混雑で、これを予測しておくべきでした。
(写真がボケているのは、手前の竿にピントが合ってしまったためです)
これでは、そのポイントには入ることはできません。
やむなく手前の水深50mラインを流してみることにしました。
50mだと手巻きでは疲れるので、電動リールの登場です。今回新しく作った電動リールコネクタは好調で、最後まで順調に動きました。
沖は結構北風が強く、ボートは時速2km程度で南に流されます。
さらに雨まで降り始めました。
鬱陶しい状況の中、突然当たりが出ます。それも、結構強いあたりです。
「何か来たの?」
「うん、来た。結構強い。」
「マダイ?」
「う〜〜ん、この引きはマダイじゃないなあ。マダイならそろそろ弱まる筈だけど、こいつ、全然弱くならない。」
「何だろう・・・」
後で思い出すと、この引きは大サバの引きにそっくりだったのですが、その時には思い出しませんでした。
「何だかわからないけど、さっきのアイゴの引きに似てるなあ。大きなアイゴかも。」
「え〜、またアイゴ?」
と言っていると、上がってきました。 魚影が二つ見えます。
「あ、大アジ2匹かな。それでこんなに強かったんだ。」
と、コマセかごをつかみ、ハリスを引きますが、まだ暴れています。
ボートから覗き込むと、アジよりも大きい青物の姿が見えました。
「あれ?ちびシイラみたい」
その後もなんどか抵抗しますが、強引にハリスを引きます。
「あ、イナダだねえ。」
タモに入ったのは、叉長45センチほどのイナダでした。
二匹に見えたのは、多分もう一匹ついてきていたのでしょう。
「ヒラマサじゃないの?」
「それ、期待したんだけど、残念ながら違うねえ。」
「カンパチでもない?」
「うん、イナダだねえ」
「まあ、サバじゃなくて良かったね。」
「あ、確かにあいつ忘れてた。サバだったら悲しかったね。」
と、早速血抜きです。今日は貧果なのでイナダでも、嬉しい釣果です。
アジビシ仕掛けの針は伸ばされており、ギリギリ確保でした。
イナダがいることが分かったので、仕掛けをアジビシから、マダイ狙いの長ハリス太針仕掛けに交換します。
シーアンカーは効果大
その後も流し続けますが、どんどん最初の釣り場から離れます。
流される速度が速いので、シーアンカーを入れてみました。
先日、背中に針が刺さった時に初めて投入されたシーアンカーで、その時にはあまり効果が分かりませんでしたが、今日ははっきり効果が出ます。
時速2kmで流されていた船が、時速0.5km程度になり、釣りやすくなりました。
しかし、魚は釣れません。
出航場所から離れすぎたので、一旦戻ります。
しかし、また行きたい場所に遊漁船です。今回は、どの釣り場に向かってもそこに遊漁船が入っており、ことごとく敗退しました。
そこで、遊漁船が来にくい、潜岩の近くに行きます。
根の近くで、良さそうなポイントなのですが・・・・・・釣れません。
段々と風が強くなり、波も高くなって鬱陶しくなってきました。
「これ、鬱陶しいね。」
「外房に比べれば大したことないけどね。」
「でも、疲れるから、山陰に入ろうよ。」
ということで、北風を避けることができる山陰まで移動です。
魚影がはあるのに食わない
山陰のポイントは水深5m〜10m程度の浅場です。
山陰で風は無いので波も収まって釣りやすくなりました。
「ここは天国だね。」
「本当に。風を考えてポイント入らないとダメだね。」
魚探には大きな魚の群れが何度も写ります。
しかし、釣れません。
イカを狙っていた義弟はついにサビキを持ち出し、この魚影の主を確認しようとしますが・・・・・釣れません。
次第に雨が強くなってきました。
雨は釣りのモチベーションを下げます。段々と辛くなってきました。
「戻ろうか・・・」
「今何時?」
「もうすぐ12時だよ。」
「あ、そう。じゃあ、戻ろうか。」
ということで、結局後半は何も釣れないまま納竿としました。
12:00に着岸、ほぼ同時に雨が本格的に降り始めます。
結構大雨です。
とりあえずボートを近くまで運んで雨宿りです。
遠くの島がかすんでしまうほどの雨でした。
「ちょうどいい時に戻ってきたねえ。」
「ほんと。良かった。」
暫くすると、雨もまた小降りになり、片付けをすることができました。
片付け中に義弟が海を指さして、見ろと言います。
見てみると、海岸からほんの20〜30mのところに鳥山です。
鳥たちが集まって、潜って魚を取っています。イワシでしょうか。
こんな近くで鳥山ができることもあるのですね。
今日の釣果
結局今日の釣果は、ササノハベラ(リリース)、アイゴ(25センチ)、イナダの3びきでした。
でも、今日は色々と収穫がありました。
〇内房の新しい出船候補地を発見。
〇新しい竿は、なかなかいい感じ。今後の活躍が期待できそう。
〇新種としてアイゴの写真を獲得。
〇ボートに穴が開いても、意外と大丈夫ということを発見。
〇電動リール新システムも順調。
〇新しいシーアンカーシステムは効果大。
〇マダイ仕掛けはハリスが長い分、外道が釣れないので、何も釣れなくて悲しい。
などなどです。
しかし、今回最も重要な発見は、
「内房の好ポイントは遊漁船に占領されるので、マイボートでは使えない」
ということでした。
やはり内房での釣りは、マイポイントを遊漁船の来ない場所で見つけるしかなさそうです。
イサキ・マダイは外房で狙った方がよさそうですね。
翌日ボートをチェックすると、穴は、船の上で見つけた場所以外にも3カ所もありました。
左上の場所には3カ所連続で穴が開いており、これは間違いなくアイゴの腹ビレでしょう。
右の2つの穴も、やはりアイゴが怪しいですね。
下の穴はアイゴではないので、この犯人は釣り針でしょう。
確かに、一度釣り針がボートに軽く刺さったのです。
穴が開くほどではないと思ったのですが・・・・
ちなみに、これらの穴、ボートに居れるポンプの設定が150mb程度だと空気が漏れないので、見つけることができませんでした。
許容されている上限である250mb(合計1.25気圧)まで空気を入れて、初めて石鹸水に泡が生じました。
こういったピンホールの穴はゴムボートの宿命ですが、意外と安全性は高いものなのですね。
これまで、ボートに針が刺さることなどをとても心配していましたが、ちょっと安心した今回のトラブルでした。
まあ、ルアーのフックなど差しちゃうと、相当漏れそうなので、用心に越したことはありませんが。
さて、台風が近づいてきました。来週末は釣りに行けるでしょうか・・・・・
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