2015年3月下旬

今回の狙い

三月は年度末で仕事が忙しく、海外出張などで疲れが出て体調も悪化し、釣りにいけません。

しかし、三月中に一度くらいは釣りに行きたいところです。

この時期の定番の狙いは稚鮎なのですが、どうも今年は遅れているようで、情報がありません。

義弟はイカ狙いでボートを出して、タイラバでホウボウを釣ったようです。 

週末、やっと、少しだけ元気になったので、きむさんを誘ってボートに行くことにしました。 

「この時期は何が狙い?」

「あまりいい狙い物はないんだ。義弟がホウボウ釣ってた。あと、イカもいるらしい。浅場でキスも少しは釣れるらしいよ。根回りのカサゴもシーズンだよね。」

「じゃあ、ホウボウかカサゴがいいな。」

「そうすると、前回のアマダイポイントだね。」

「餌は身餌?」

「そうだね。オキアミは持っていくから、カサゴ狙いは身餌かな。ホウボウにはイソメがいいんじゃないかと思うんだけど。」

「イソメだとカレイも釣れそうだね。じゃあ、イソメも持っていこう。」

ということで、ホウボウ・カレイ狙いで内房に出撃することになりました。

当日はきむさんが6時に家を出て、我が家からは7時出発です。

しかし、途中で年度末の渋滞にかかってしまい、現地到着は10時になりました。

到着してみると、海は凪ですが、結構風があります。

今日は午前中は無風で凪の予報だったのですが、午後吹き始めるはずの風が、少し速めに始まったようです。

でも、最大でも5mの予報ですから大丈夫でしょう。

早速ボートを組み立てます。

準備していると、カヤックの釣り人が戻ってきました。で、こんな会話をしています。

 「荒れてきたね」

 「朝は鏡のような海だったのにねえ。」

 「荒れる前に上がってよかったね。」

 どうも海上は荒れ始めているようです。

まあ、カヤックは荒れに弱いので、ゴムボートなら大丈夫だろうということで、準備を終え、出航です。

出航は10:40でした。

アマダイ釣り場に直行

今日は最初から大型のホウボウ狙いで、60〜80mラインを目指します。

きむさんは電動リールがないので、この深さが限界です。私は今回は電動リールを持ち込みました。

最初に到着したポイントは水深80m。ここから流されると、一旦100mを超え、またどんどん浅くなる方向です。

この深さだと80号位の錘を使いたいところですが、80号の手巻きは大変なので、きむさんには40号の錘を使ってもらい、私もそれに合わせて40号を使うことにしました。 

狭いゴムボートでも、錘の重ささえ合わせておけば、お祭りすることはまずありません。

この場所は湾の中央で、結構波もあります。風もかなり強く、ボートが流されます。

「じゃあ、ここでやってみよう」 

11:15分、最初の釣りです。 きむさんは二本針仕掛けにアオイソメをつけ、私は5本針仕掛けに、オキアミ、アオイソメ、身餌を付けて投入です。

しかし、錘が40号なので、この風では仕掛けが相当流されます。

仕掛けを入れ、100m以上糸を出しても、底についた感触がありません。

ボートは風に流され、時速2.5km程のスピードで北東に進みます。

「あ、何かかかった。」

きむさんの竿に何か来たようです。竿が大きくしなります。

「あげてる途中に、30m位の所できた。」

「それは鯖っぽいねえ。」

「う〜ん、鯖かも。でも重いよ。」

「それは鯖が複数なんじゃないかなあ・・・」

「う〜ん、だんだん鯖っぽい引きになってきた」

「やっぱり? だよねえ・・・」

まあ、中層でこの時期に掛かる魚はサバですよね。

あがってきたのはやはり鯖。40センチ近いゴマサバのダブルでした。

「やっぱりサバだったね。どうする?」

「うちはいらないよ。Gakuさん、いるなら上げるよ。」

「身餌には使えるね。今日は釣果が厳しいかもしれないからキープしよう。」

ということで、この二匹は内臓を取ってキープすることにしました。 

 その後さらに流し続け、約1300m流され、水深40mまで浅くなりましたが、結局何も釣れませんでした。

もう一度ボートを戻します。 二度目の流しも同じような場所です。今回は風が強くなったようで、時速3kmで流れます。

700mほどをあっという間に流されます。仕掛けを降ろしている暇がない感じです。

二度目の流しは何も当たりが無いまま、水深30mまで来てしまいました。

シーアンカーで速度を落とす

三度目の流しのために戻ります。

狙いのポイントには、遊漁船が二隻来ています。何を釣っているのやら・・・・でも、いずれにせよ、釣れている感じはありません。

われわれも、できるだけ遊漁船の探っているポイントの近くから流してみることにしました。

「流れが速すぎて、錘が底に着かないね。」

「じゃあ、ちょっと操船操作してみるよ。」

ということで、風上に向かってゆっくり進みつつ、錘を入れてみます。これで、ほぼ真っ直ぐ錘が入り、底に達することができました。

エンジンは最もゆっくりですが、それでも少しずつ前に進みます。止まることはできません。

「シーアンカー入れてみようか。」

「そうだね。」

ということで、エンジンを止め、シーアンカーを入れることにしました。

すると、流される速度が時速1km程度になり、錘が底につくのが分かるようになりました。

しばらく流したところで、きむさんの竿に何か来たようです。

「お、何か来たよ。」

「今度は底?」

「うん。何か当たった。まだついてる。」

「サバじゃない? 底でもサバが来ることはあるよ。」

「これはサバじゃないと思うよ。」

「あとは悲しいケースとしてはヒメとベラだね。」

「うーん、ベラかなあ・・・」

といいつつ、きむさんがリールを巻きます。

あと30m、あと20m・・・ 見えてきたのは赤い魚です。

「お、ホウボウじゃん?」

狙いのホウボウのようです。早速タモを出します。

「Gakuさん、下の針にもう一匹いる。」

「え?本当?じゃ、順番にとるよ。」

ということで、まずホウボウを確保し、さらに糸を手繰ります。

糸の先についていたのは、良型のムシガレイです。

「カレイだ。いい型だね。ムシガレイでこのサイズは珍しいよ。」

まるでマコガレイのような立派なムシガレイでした。

「やっぱりカレイがいたね。」

「ホウボウとカレイとは、狙い通りジャン」

「やっぱりアオイソメが良かったね。」

ということで、狙い通りの釣果に大満足です。

さて、この騒ぎの間放置されていた私の竿を上げようとすると、ピクピクと魚の感触です。

「お、この竿にも何か着いてる。」

「大きい?」

「大きくはないなあ。トラギスかな。」

といいつつ、糸を巻きます。

上がってきたのは、身餌に食いついたクラカケトラギス、イソメに食いついたカナガシラ、オキアミに食いついたカナド、の3匹でした。

カナドはリリースサイズですが、カナガシラは立派なサイズです。トラギスもかなり大型です。

これも狙い通りの釣果といってよいでしょう。

「やっぱり、餌が底に止まらないとだめなんだよ。」

「確かに、そうだね。シーアンカーが効いてるね。」

4回目の流し もう一度同じコースを流します。 

先ほどきむさんが釣った場所とほぼ同じ場所で、また当たりが出ます。

「小さいの掛かった。」

「何だろうね。」

「トラギスかな。」

といいつつあげてみると、また良いサイズのカナガシラでした。

きむさんのほうは上げる途中でまたも例のあたりに見舞われます。

「またサバにやられた。」

「上のほうは絶対サバだよ。」

「もういらないからリリースするよ。」

「了解。」

上がってきたのは、やはり、40センチクラスのゴマサバです。

そのままリリースです。

5回目になると、風がかなり強くなり、波も高くなってきました。

「今回一回お休みするわ。」

「酔った?」

「うん。ちょっと気分悪くなった。」

「帰ろうか?」

「大丈夫。」

ということで、流しますが、この回は何も釣れません。

流し終わったところで、きむさんと相談し、今日はこれで納竿にすることにしました。お互い釣果を確保していたので、満足です。14:00納竿でした。

15分ほどで出航場所に戻り、ゆっくり片付け、16時過ぎに現地を出発しました。

今日は渋滞で朝の一時間釣り開始が遅くなったので、絶好の凪の時間を使えず、結構短時間の釣りになってしまいました。

今日の釣果と成果

ということで、今日の釣果は、私はカナガシラ2匹、カナド(小型)1匹、クラカケトラギス1匹でした。きむさんはホウボウ、ムシガレイ、ゴマサバ4匹(2匹はリリース)でした。

まあ、この時期の釣りとしては満足できる釣果でしょう。三月に何とか一度釣りに行けてよかった・・・・・でも、疲れのせいか腹痛になり、この後寝込みました。

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