2016年5月上旬
今回の狙い
私の場合、一人でボート釣りをすることは希で、大抵きむさんか義弟と一緒に出ます。で、きむさんは私と一緒でないと出れませんが、義弟はボートを持っているので一人でも出れるため、どうしてもきむさんとのタンデム出航が増えます。
GWの中盤はきむさんが用事で釣りに行けないので、天候さえよければ久々に義弟と一緒に出ようと思っていましたが、天気予報の様子は悪く、どうも出れそうにありません。
しかし、2日の夕方になって、急に3日の午前中の予報が良くなりました。義弟にメールしてみます。
「明日の朝だけ内房なら行けそうだね。 行くかい?」
「明日9時 南風3m 15時5mベタナギ 行こう 時間は合わせるよ」
「午後は南風が入るから、早くでた方がいいよ。 日の出と共に出よう。五時出港目標」
ということで、出撃決定です。
2日は夜10時頃まで仕事だったので、帰宅は12時前です。すぐに寝て、1時間ほどで起き、午前1時半に出発です。ほぼ徹夜の釣りは久しぶりです。
道は順調ですが、さすがに連休中盤初日、午前2〜3時だというのに多くの車が走っていました。
現地も釣り客でいっぱいです。既に幾つかのボートが準備されています。
早速ボートの準備です。周りでも準備が始まり、出航時には多くのボートが出航準備中でした。
深場に一直線
出航は日の出と同時、5時です。日の出とともに出航するのは久しぶりです。
まずは義弟がイカ釣りをしたいというので、イカ釣り場です。
しかし、イカは居ないようです。3回だけ釣ってみてダメだったら深場に、という約束だったので、義弟も潔く諦め、一直線で深場に向かいます。
今のところ無風の凪です。この無風の間だけが深場勝負できる時間です。
途中はトローリングしながら走ります。今日はサバやサンマを持ってこなかったので、身餌は鮭のハラスだけです。なんとかサバを確保したかったのですが、トローリングにはサバは掛かりませんでした。
アカムツのポイントはよく分かりませんが、とりあえず分かっているクロムツのポイントに入ることにしました。早朝ですからクロムツ狙いには最適です。
ポイント到着は5:30でした。早速釣り開始です。
餌は、鮭のハラスとホタルイカです。鮭のハラスは5切れしか持ってきていませんが、これは餌持ちがいいので、まずなくならないのです。
海上は無風で凪、船はほとんど動きません。深場釣りには絶好の環境です。
最初の一投に、早速当たりです。
巻き上げ途中も結構暴れます。
巻き上げの間、何が釣れたかな、アカムツだといいなあ・・・と楽しめます。これが深場釣りの醍醐味ですね。
しかし、怠慢して竿掛けに竿を載せたまま電動で巻いていたのが災いしました。90mほどのところで大きく暴れて、ふっと軽くなりました。ばれたようです。これは残念でした。
気を取り直して、すぐに再投入です。
これにもすぐに当たりがあります。
今回は竿を手に持って巻くことにしました。
竿の感触は前回と同じです。同じ種類の魚が掛かっていることを確信します。
そして、上がって来たのは・・・
残念、アカムツではなくクロムツ(標準和名ムツ)でした。
5:48
しかし、サイズは40センチ近い良型です。これは食べがいがありそうで、これ一匹で満足のお土産です。
二度目の流しはシロムツ
場所を少し変更して、二度目の流しです。
ここでは、当たりが出ません。しかし、小さなあたりがあったようにも感じます。
上げてみると、シロムツ(オオメハタ)が一匹ついていました。
6:22
これも前回より大型で、刺身にできそうです。
このときに、針を一本取られてしまいました。この針に付いていたのなにだったのでしょうか・・・
で、針交換ですが、深場用の替え針を持ってきていませんでした。やむなくイシモチ釣り用の小さなムツ針を付けることにしました。
そして、また当たり。しかしまた途中でバレます。上げてみると、付け替えた小さなムツ針の餌だけが無くなっていましたので、これに食いついたようです。替えの針を持っていなかったのが悔やまれます。
この頃から完全な無風となり、船が動かなくなったので、何度でも同じ場所で投入できます。
次の投入ではシロムツとユメカサゴが上がってきました。ユメカサゴは久々ですが、これは小型でした。
6:37
このシロムツ、後で写真をよく見ると、臀鰭基底長が臀鰭最長軟条より長い気がします。これはオオメハタではなく、ワキヤハタのようです。食べる分には区別する必要は全くありませんので、これまであまり注意深く見ていませんでしたが、ここには二種類生息しているのかもしれませんね。ちなみにもう一種類ナガオオメハタというのもいますが、側線鱗数を数えなくては区別できないので、殆ど区別不可能です。
そして、またも良い当たりで上がって来たのは、良型のクロムツです。
6:58
ここで義弟が、タイラバで釣果! でも、水深10mで掛かったとのことで当然獲物はサバです。残念な釣果ではありますが、これで深海釣りの餌が確保できました。早速サバ餌も投入です。
そして、次はシロムツ3匹。どうしてもアカムツは釣れませんね。
7:16
そこで、大きく場所をかえて、さらに深場に行ってみることにしました。
魚探が水深をとれないので、300m越えの場所です。糸を全部出しても底に届きません。
風も少し吹きはじめて、糸が斜めに出ます。
ここでは、義弟が大型のドンコを釣っただけで終わりました。
サバの猛攻に疲れて休憩
再度クロムツポイントに戻ります。
が、戻ってみると、そこはサバの海と化していました。
餌がどうしても深場に行きません。その前にサバに食われます。
8:11
50mから100mの範囲で、必ずサバに食われて、私も義弟も、その対応に追われます。サバが暴れるので、どうしても二人の糸が絡みます。
このサバとの戦いと、到着時に飲んだドリンク剤の効果が切れ始めて、私は疲れが出てきました。風邪も治っていないし、徹夜釣行は疲れますね。
ということで、半分休憩モードです。
この休憩の間に、義弟が大型のムツを掛けます。このムツは、私の釣った二匹よりさらに大きく、40センチ近い良型でした。
さらに義弟が大きいのを掛けたようです。水中に赤い魚が見えたので、アカムツか!!と思ったようですが、上がって来たのは大型のカンコ(ウッカリカサゴ)でした。
これも40センチを超えそうな良型ですが、アカムツでなかったので残念です。
結局、このカンコが深場釣りの打ち止めとなりました。風が出始めたので、風に乗って浅場に流れていくことにしました。
浅場で思わぬ獲物
流れていく途中で、義弟がいなりずしを一個くれました。これを食べたら、急に元気が出てきました。
徹夜で朝ごはんも食べないでボートに乗っていたので、エネルギーが切れていたようですね。復活です。
浅場に到着してみると、多くの遊漁船が来ています。
狙いはコマセマダイでしょうか、アジでしょうか。あまり釣れていないようで、ウロウロと魚を探して走り回っていました。
ここでは私は新竿に持ち替え、オキアミ餌でイトヨリ狙い、義弟はタイラバでマダイ狙いです。
この竿に当たりが出ました。なかなか良い当たりです。
「きた」
「お、マダイ?」
「マダイほどは強くないなあ・・・・イトヨリかな。」
「イトヨリかあ・・・」
「あれ、変だな。イトヨリじゃないっぽい。抵抗が小さくなった。なんだあ?」
「それって、ウマヅズラじゃない?」
「あ、そうかも・・」
と言っていると、水面に上がってきました。
「あ、やっぱり。」
「ウマヅラかあ。」
と言いつつ巻きますが、ちょっと変です。
「これ、ウマヅラじゃないよ。本カワハギだよ。」
「え、ウマヅラサイズじゃん。」
上がって来たのは、30センチ近いカワハギでした。
9:41
このサイズのカワハギは初めてです。30センチを超えなかったのは残念でしたが、良い釣果でした。
前回はクラカケトラギスが釣れただけだったので、これでやっと新竿に魂が入りました。
結局この場の釣りはこれで終り、風が強くなったので、出航場所近くに戻ることにしました。
強風で釣りにならず
まずはイカ釣り場に戻ります。義弟がイカを釣っている間、タコを探してみましたが、釣れませんでした。
風が強いので、シーアンカーを入れてもかなりの速度で流されます。
最後に、イトヨリポイントに行ってみることにしました。
ここで流されながら釣りますが、やはり当たりはありません。
アンカーを入れて釣るほどの元気も残っていません。
「風が強いね。もう止めようか。」
「あがる?」
「うん、上がろう」
ということで、納竿としました。11時半には出航場所に戻りました。
今日の釣果
ということで、今日の私の釣果は、シロムツ(オオメハタ4、ワキヤハタ1)5匹、クロムツ(ムツ)2匹、カワハギ1匹、ユメカサゴ1匹、ゴマサバ5匹くらい(全てリリース)でした。
いつもと同じような写真に見えますが、義弟が釣ったカサゴ、ムツ(写真の3匹の真ん中)、ドンコはいずれも40センチ近いですし、カワハギも30センチ弱ですから、全体に一回り大きいのです。右上のユメカサゴがキープサイズですから(笑)
義弟は釣果はいらないというので、全部持って帰り、クーラー満杯でした。
その日はクロムツとシロムツの刺身、塩焼を楽しみました。
翌日はカサゴ、ムツ、カワハギの白身をブイヤベースに、あらを煮つけにしてみました。
さて、GW中にもう一度出れるでしょうか・・・・・
前の日誌 | 次の日誌 |